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【内藤雄士の「必ず上達する、これが最新スイング」】

自分にあったグリップ探そう ゆるく握ってインパクト診断

2014年5月15日 紙面から

(左)グリップをきつく握ることで、上半身全体が力み、写真のようにヘッドの軌道が一定しなくなる(右)ゆるく握ると、このようにフェースが開いてインパクトを迎える人が多い。そういう場合は、ヘッドを返しやすくするために、グリップをよりフック気味に握ると解消できることが多い

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 今週のドライバーのレッスンはグリップです。「人は自分のグリップを持って生まれてくる」という古い言葉があるほど、千差万別です。要はまっすぐ飛べばいいわけで、あなたにあったグリップの見つけ方をレッスンします。

それでも打球曲がるなら…

 これまで1カ月以上かけて、ドライバースイングの正しい体の使い方とシャフトとクラブヘッドをスイングプレーンに乗せるやり方を、レッスンしてきました。これが身に付いたと仮定します。それでもボールが曲がる人がいるかもしれません。その時、考えられる可能性としては、グリップがあります。

 クラブヘッドがオンプレーンでインパクトエリアを通過したら、クラブの動きとしては、ボールが曲がる要素は少なくなります。残る可能性は、インパクト時のフェースです。開いて当たれば、ボールは右にいくし、閉じて当たれば左へいきます。これは正しいスイングプレーンで振れた場合。

グリップを可能な限りゆるく握る。ちゃんと左手に手袋をしていればどんなにゆるく握っても、スイングでクラブが抜けて飛んだりしない

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 当然、逆もあります。スエーしたり、体が開いたりしているにもかかわらず、インパクトの寸前でクラブフェースを閉じたり、開いたりして調整して、結果的にボールが真っすぐ当たるというパターンです。このパターンがアマチュアゴルファーには圧倒的に多いのです。このインパクト寸前で合わせて真っすぐ飛ばすと、結果が正しいから、何が悪いのかがわからなくなってしまいます。けれど、一瞬の動きで調整できるうちはいいですが、正しいことができる確率は当然、下がります。でも何が悪いのかわからないからどんどん深みにはまってしまいます。

 だから自分がいったい、どんなインパクトをしているのかを知ることが大切になってきます。自分のインパクトの傾向がわかれば、それを直すことができます。それをまずチェックしましょう。やり方は簡単です。とにかくドライバーを柔らかく握ってください。フェースがインパクトを迎えても、とにかく何もできないくらいにゆるくグリップをして振ってみてください。たぶん、ほとんどの人がフェースを開いて、スライスになるはずです。ストレートや軽いドローが打てる人は、スイングもグリップも合格。スライスが出る人は、ここで左手を少しフック気味にかぶせてください。これだけでフェースが返りやすくなります。この調整もとにかくゆるいグリップでします。プレーンにさえ乗っていれば、強くグリップしなくても、ヘッドは勝手に加速して、ボールは飛んでくれます。ポイントはとにかく柔らかいグリップです。

(1)こんな感じで右手の人さし指と親指をはずして振ってみてください。(2)グリップについての誤解に、フェースの向きを安定させたくて、強く握るという考え方がある。これ、やっぱり大きな誤解で、ゆるゆるに握ることがフェースの向きを安定させることにつながる。人さし指と親指を離したグリップで振れば、それがよくわかる

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◆今週の宿題

右手人さし指と親指離して振る

弱点簡単に分かります!!

 ゆるゆるグリップができない人は、思い切って右手の人さし指と親指をグリップから離して振ってみてください。これまでいろいろなゴルファーのレッスンをしてきましたが、インパクトの寸前でクラブフェースを合わせて打つタイプの方は、ほとんどこの2本の指を使っています。

 だからこの2本を離してしまえば、あなたのインパクトの傾向がわかります。ゆっくりとインパクトを合わすことなく振り切ってください。

 そしてスライスが出る人はやはり少しフックグリップにしたほうがいいでしょう。基本的にドライバーなど特に大型ヘッドのクラブは、フェースがどうしても開きやすくなっています。構造上、開きたがるクラブと言い換えてもいいでしょう。だから現代のグリップはストロングに握って、やっとスクエアなインパクトになるのです。

 この2本を離すグリップは、右手がスイング中に悪さをした時の応急処置としても使えますよ。

(1)右手の指の離し方はこんな感じ。(2)ダウンスイングでどうしても右手の指に力が入りそうになるのを、とにかく我慢して振る。(3)右手の2本の指を離すと、腕の力みが取れて、ちゃんと振り切れる!

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◆宿題やってみました

「不思議だ!!2本の指離したら安定した」

 今週は、このレッスンページを担当している編集の青山卓司が宿題に挑戦しました。ドライバーの悩みは、チーピンとスライス。どちらも出て困っています。なまじ上体の力が強いからか、力んで振り遅れてばかりです。右肩が突っ込んだ状態で、フェースが開いていたら、そのまま「ド」がつくようなスライスになり、フェースがかぶっていたらチーピンになります。つまり、まともに当たりません。ところが、この2本の指を離すスイングをしたら、あら不思議、球がまっすぐ飛ぶじゃありませんか。飛距離はちょっと物足りませんが…。自分なりに感じたことをまとめると、指を離して振るがゆえに、いつものように速く振ることができないため、リラックスしてゆっくり振ることができる。2本の指を離して振ると、かえって5本で握るよりもフェースの向きが安定する、といったところでしょうか。

 練習だけじゃなく、本番でも試してみようかなと思うほど、効果がありました。でも、まだ力んで振ると、スライスが出てしまいますけどね。リラックスって難しいですね。

ベタ足の意識を持とう

 内藤「青山さんは力んだスイングが自分のスイングだと脳に刷り込んでしまっていて、たぶんリラックスして振ることに物足りなさを感じているのでしょうね。だからわれに返ると、力んだスイングに戻ってしまうのです。物足りなさを手先で補おうとせず、別の部分、たとえば下半身、フットワークをしっかり使う意識を持つといいかもしれません。すべての力を抜いてしまうと、緩んだスイングになります。腕はリラックス、下半身はしっかりフットワークを使う。ダウンスイングからフォローにかけては右足の上がりを抑えて、ベタ足の意識を持つといいと思います」

 ▼内藤雄士(ないとう・ゆうじ) 1969(昭和44)年9月18日生まれの44歳。東京都出身。日大ゴルフ部在籍中に米国にゴルフ留学。最新のゴルフ理論を学ぶ。1988年からツアープロコーチとしての活動を開始。2001年にはマスターズ、全米オープン、全米プロの米ツアーのメジャー大会をツアープロコーチとして経験。丸山茂樹の米ツアー参戦に同行し、3勝をサポート。契約プロゴルファーの多数のツアー優勝を支えた。海外のツアーにも精通している。その一方で、東京都杉並区でラーニングゴルフクラブ(LGC)を設立し、ゴルファーの育成にも取り組んでいる。

 内藤コーチのゴルフレッスンの感想を募集しています。採用された方には、ゴルフボール3個をプレゼントします。ファクス(052・231・0628)か電子メール(spo-golf@chunichi.co.jp)で送ってください。

 取材協力 ハイランドセンター 東京都杉並区高井戸東3−11−7 (電)03・3334・7111 レッスンなども随時受付中

 (毎週木曜日の紙面に掲載。紙面では他に「お手軽エクササイズ」も掲載しています。)

 

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