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【内藤雄士の「必ず上達する、これが最新スイング」】

安定するのはシャフトと体が90度 ドライバー編(4)

2014年4月24日 紙面から

(1)インに引きすぎてクラブがプレーンからはずれている。この段階で外れると、もうスイングの修復がきかない(2)上体が先に回り、クラブが下りてこない(3)完全に振り遅れてフェースが右を向いて開いてしまっている(4)典型的なスライスのスイング

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 今週からいよいよドライバーでボールを打ちましょう。とは言っても半分だけです。いわゆるハーフショットとかハーフスイングと言われる練習です。地味な練習ですが、これがとにかく大切ですよ。

理にかなった形

 ドライバーで大切なのは、遠くに飛ばすことより、まずはボールをスイートスポットで捉えることです。毎回、飛ぶ距離が変わってしまう人は、仮にどんなに飛んでも、スコアは安定しません。一方、常に同じ距離でドライバーを飛ばせる人は一発の距離では劣っても、スコアでは負けません。飛距離を一定にできる人が、ゴルフでは圧倒的に有利なのです。そのためには、アドレスで構えたところに、いかにヘッドを戻せるかにかかっています。そのために大切なのがスイングプレーンにクラブヘッドを乗せること。

 重りのついたひもをイメージしてください。それを指先で持ち、くるくるとヘリコプターの羽根のように回転させます。回転がもっとも安定するのは、手にもったひもと腕の角度が90度になった時ですよね。陸上のハンマー投げを想像してもいいですよ。体全体を回転させる時、ハンマーを持っている両腕と体の角度は、やはり90度がもっとも安定するはずです。スイングも同じです。シャフトと体を結んだ角度が90度になった時、スイングはもっとも安定します。極端にハンドアップ(グリップが上がった構え)したり、極端にハンドダウン(グリップが下がった構え)したアドレスでは、スイングプレーンという名の回転が安定しないのです。

これがアドレス

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 アドレスする時に大事なのはこの90度をつくること。両足を開いて立ってみてください。前傾はしません。おへその高さでクラブを握ります。その時クラブと体のラインは、図のように、ちょうど90度になるようにします。そのまま前傾して、腕とクラブを下ろせば、これがアドレスです。これをハーフショットでは常に維持しながら振っていきます。

 アドレスを取った時の、人の視界は、時計でいえば9時から3時まで。この目に見える範囲の動きでは、シャフトは常に90度でなければなりません。ここでスイングプレーンに乗せるのです。この動きができないと、次にコックが入った時に、さらにプレーンがはずれてアドレス時の位置にヘッドが戻ってくれません。ひざの位置や腰の位置が上下したり、左右したりしないか、首の付け根の軸がその場で回転しているかを意識しながら、9時から3時まで振ってみてください。それができれば、あとは見えない部分のプレーンを頭の中で描きながら、ヘッドを動かしていきます。でも、まずはハーフスイングでしっかり身に付けてください。

◆今週の宿題

9時から3時までワンプレーン

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 クラブヘッドの高さはテークバックで時計の9時まで。フィニッシュで3時までにしてください。これまでのレッスンを思い出して、アドレスをつくり、首の付けの軸、肩、腕、シャフト、クラブヘッドを平行に同じ軌道を描くように振ります。

 大切なのはワンプレーンで振る意識です。だからこの段階では、ボールがどこに飛ぶのかはあまり意識しなくても結構です。まずは正しいアドレスを取ります。テークバックの9時で確認、インパクト、そして3時で確認してください。コツはグリップもできる限りゆるめることです。そして腕の力もできる限りゆるめる。スイングプレーンに乗せることだけを意識してボールを打つこと。

 これを本格的に打つ前に練習するだけで、まったくスイングが変わってきます。プロでも、調子がよくなくなると、このハーフスイングの練習を取り入れます。スイングの基本がこの練習にほとんど詰まっているからです。このハーフショットの練習はほんと、大切です。

◆宿題やってみました

「驚き!!ハーフスイングって3分の1くらいの感覚で振らないと…」

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 今週の宿題も、中日新聞社メディア局の田中康介が挑戦してみました。

 前回のアームプレーンの宿題を踏まえてのハーフスイング。フルスイングで振るよりも、このハーフスイングのほうが、はるかに難しいですね。いかに勢いだけで、クラブを振っているのかがわかります。

 まず腰の位置でシャフトが止まらない。止めようとすると、ひざの位置くらいで止めないと間に合わない。腰の位置で止めようとすると、もうクラブはほぼ真上を指していました。この感覚のギャップにまず驚きました。ハーフスイングって、半分の感覚じゃなく、3分の1くらいの感覚で振らないとできないんですね。しかも慣れていないから、スイングのぎこちないこと。まったくスムーズに振れませんでした。しつこくハーフスイングの練習ばかりをして、やっと腕の延長線にシャフトがあるという意識を持つことで、ちょっとずつスムーズで流れるように体を回すことができました。でも、まだ、うまく打つことはできませんが。ハーフスイングは全てのスイングに通じる、基本中の基本ということなので、しっかり身につけたいです。このレッスン、ずっと続けていきたいと思います。1年くらいかければ、うまく打てるようになるのかな。いろんなことに気付くことができて、すごくレッスンが楽しみです。

 内藤「ゴルフにはいろんなドリルがあります。時にはその中には、やりすぎるとかえってよくない矯正ドリルというのも含まれています。やりすぎて、時計の針が逆に振れてしまうんですよね。でも、このハーフスイングのドリルはやればやるだけ、スイングがよくなります。下半身リード、体の捻転など、フルスイングに必要な要素がすべて入っているからです。ぜひ、これからもハーフスイングを続けていってください」

 ▼内藤雄士(ないとう・ゆうじ) 1969(昭和44)年9月18日生まれ。東京都出身。日大ゴルフ部在籍中に米国にゴルフ留学。最新のゴルフ理論を学ぶ。1988年からツアープロコーチとしての活動を開始。2001年にはマスターズ、全米オープン、全米プロの米ツアーのメジャー大会をツアープロコーチとして経験。丸山茂樹の米ツアー参戦に同行し、3勝をサポート。契約プロゴルファーの多数のツアー優勝を支えた。海外のツアーにも精通している。その一方で、東京都杉並区でラーニングゴルフクラブ(LGC)を設立し、ゴルファーの育成にも取り組んでいる。

 内藤コーチのゴルフレッスンの感想を募集しています。採用された方には、ゴルフボール3個をプレゼントします。ファクス(052・231・0628)か電子メール(spo-golf@chunichi.co.jp)で送ってください。

 取材協力 ハイランドセンター 東京都杉並区高井戸東3−11−7 (電)03(3334)7111 レッスンなども随時受付中

(毎週木曜日の紙面に掲載)

 

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