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【村上佳菜子スマイルレポート】

[村上佳菜子レポ]やっぱり羽生選手と言ったら「これ」今回のプログラム変更も共感できる

2020年2月9日 21時44分

笑顔を見せる鍵山優真(右)と羽生結弦

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◇9日 フィギュアスケート四大陸選手権最終日(ソウル)『村上佳菜子のスマイルレポート』

 四大陸選手権は次の大舞台に向けて試せる場であり、ステップアップできる大会です。今だから言えますが、私が出場した2014年大会は、足の痛みや他のソチ五輪代表選手が不参加だったこともあって気乗りはしませんでしたが、優勝したことで自信を持って五輪に挑めました。今年でいえば世界選手権などに向けた大会だった中、それぞれに収穫や課題が見えたように思います。

 大会前に驚かされたのは羽生選手のプログラム変更です。戻すと聞いて「あれかな」と真っ先に思い浮かんだのが「バラード第1番」。羽生選手が滑るあの曲は私自身、大好きなのですが、今回のSPでは本当に素晴らしかった。どんどんよくなっていて、音の捉え方や動きの強弱の付け方、いわゆる間の取り方も素晴らしかったです。この曲は今季で計4シーズン目になると思いますが、何度もやっているからこそできる表現だと思います。

 選手が使用する一つのプログラムは長くて2シーズンがほとんどです。それは年齢や技術が変わるからで、私も10代中盤ならアップテンポ、20代は大人びた曲という風に変えてきました。その中で自信を持って表現できる「これ」というプログラムがあって、私もソチ五輪のシーズン途中にSPを2季前の曲に戻しましたが、羽生選手でいえば、フリーの「SEIMEI」を加えた2曲が「これ」なのかなと。今回の変更は共感できるし、フリーではミスがありましたが、世界選手権につながると思います。

フリーの演技を終え、あいさつする紀平梨花

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 女子の3選手もそれぞれ挑戦したり、収穫があったように思います。連覇した紀平選手はフリーでトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が1回転半になるミスがありながら、その後、立て直したのは練習の成果。トリプルアクセルを回りきって転倒した樋口選手、4回転トーループにトライして転倒した坂本選手も、必ず今後に生きてくるように思います。

 男女とも日本勢が優勝した今大会ですが、世界選手権は男子が2連覇中のチェン選手(米国)、女子はGPファイナルで表彰台を独占したロシア勢が立ちはだかります。羽生選手や紀平選手ら、日本勢も調子を上げてきているので世界選手権での戦いが楽しみです。

 それともう一つ、男子で3位に入った鍵山選手はスピードもあってジャンプも迫力があるなど、将来が楽しみになる演技でしたね。今回の4回転はトーループだけでしたが、あの高さがあれば、他のジャンプも習得が早いと思います。友野選手は7位でしたが、若い選手の台頭の中でジャンプの安定などレベルアップしていると感じました。(プロフィギュアスケーター、ソチ五輪代表)

 

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