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【桑原克典の「使えるレッスン」】

あなたはフェード?ドロー? 自分の持ち球知ってスイングの再現性高めよう

2017年3月9日 紙面から

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 小木曽喬プロの持ち球は正確無比なフェードボール。ドローが持ち球の桑原克典プロとの違いはインパクトゾーンの前後30センチだった。ここを少しインサイドに入り、アウトサイドに抜けるのが曲がらないドローで、アウトサイドから入って、少しだけインサイドに抜けるのが曲がらないフェード。インパクトゾーンを意識して、再現性の高いスイングをつくってみよう。 (聞き手と構成 青山卓司)

確実に飛ぶ方向わかるのは安心

 −小木曽プロはいつからフェードを持ち球にしているのですか

 小木曽「ゴルフを始めた時からフェードというかスライスでした。それ以来、ずっとフェードを持ち球にしています」

 −ドライバーを振る時に意識していることはありますか

 小木曽「ミスする時は、クラブフェースが外から入りすぎて、右へ曲がり過ぎることです。曲がりが大きいということは、飛距離をそれだけロスすることになりますから。できるだけクラブフェースでボールを真後ろから打っていきたいんです。ボールとフェースがインパクトの時に直角になるイメージですね。それと振り急がないことです。ドライバーはどうしても、振り急いでしまう傾向がありますから」

 −振り急ぐなんて、アマチュアと同じところでプロも悩んだりするんですね

 桑原「人間は緊張したらミスをします。振り急ぎはその最たるものです。ただしプロのスイングは再現性が高いのです。特に小木曽くんのスイングは非常に再現性が高いから、本人が言うように振り急ぐミスをしても、アマチュアの方にはほとんどわからない。ミスの範囲がそれほど狭いのです。では小木曽プロ、フェードで打つドライバーの手本を見せてください」

 小木曽プロがドライバーを振った。ほんのわずかフェードをしたかなという弾道でストレートに飛んでいった。続いて桑原プロがドローを打った。これもドローはしたが、右に打ち出して少しだけ左に曲がった程度。

 −どちらもほぼストレートですね。特に小木曽プロはほぼストレート、桑原プロは少し左に曲がっただけ

 桑原「連続写真の2枚目にスイングの違いが出ています。私のグリップの位置が右肩なのに対し、小木曽プロは肩と耳の間。つまり小木曽プロのスイングの方が縦振りが強いのです。私のように横振りになるとインサイドからフェースがボールに当たります。さらに4枚目のクラブの位置も、インサイドに振っている私に対し、小木曽プロは体の幅の中にクラブが収まっています。この写真からドローとフェードのスイングの違いをイメージしてください。」

 青山の曲線はドロー。ただし大きく曲がってフェアウエーの右端から左端に落ちていった。

 桑原「青山さんは連続写真の3枚目に欠点が出ています。プロのスイングに比べて、クラブヘッドが下がっていることがわかります。手首の角度の維持ができず、コックがほどけてしまっているのです。これがフォローの小さなスイングの原因です。ダウンスイングで大きな円、フォローで小さな円を描いています。プロは逆です。ダウンでバックスイングよりも小さな円を描き、フォローを大きく取ることができます。これができるようになると、劇的に飛距離は伸びます」

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【プロの独り言】弓道の緊張感

 プロゴルファーだけじゃなく、ゴルフ好きな方なら同じだと思いますが、ほかのスポーツをやっていても、何かゴルフの役に立ったり、いい影響を与えてくれないかな、なんて考えていたりしませんか。わたしはほかのスポーツをしていても、どこかでゴルフに置き換えていたりしてしまいます。

 そんな意味で、まだやったことはないのですが、ぜひ、挑戦してみたいと思っているのが弓道です。弓を放って的に当てるだけじゃなく、準備段階や、的に向かう姿勢、振るまいも含めて、弓道だと思っています。あの緊張感は、まさにゴルフのショートパットに似ているのではないかと感じます。入って当然のパットほど、緊張します。心臓も手も震えることもあります。

 ゴルフに行き詰まった時、まったく別のスポーツから不振脱出のヒントがあるかもしれません。弓道、いつか挑戦します。

 ▼桑原克典(くわばら・かつのり) 1969(昭和44)年4月4日生まれの47歳。愛知県北名古屋市出身。172センチ、71キロ。愛院大時代は「全日本学生」で優勝するなど、同い年の日大・丸山茂樹らとしのぎを削った。92年にプロ転向。日本プロゴルフツアーマッチプレー選手権などツアー通算2勝。趣味はガーデニングとアユ釣り。得意クラブはパター。ミズノ所属。

 ▼小木曽喬(おぎそ・たかし) 1997(平成9)年3月19日生まれ、名古屋市出身の19歳。178センチ、72キロ。福井工大在学中。6歳からゴルフを始め、中学3年で名古屋市の中学校から福井工大福井中に転校。福井工大福井高3年で日本アマを日本人選手最年少記録で制した。2015年のツアー出場予選会(QT)で72位に入り、プロ転向。ルーキーイヤーの16年はステップアップツアーで賞金ランク6位に入り、今季のツアー出場権を獲得した。得意クラブはサンドウエッジ。

取材協力 明世カントリークラブ 瑞浪市明世町月吉1112番地の88 TEL:0572−69−2326 http://akeyocc.com/

(毎週木曜日の紙面に掲載。)

 

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