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【桑原克典の「使えるレッスン」】

小木曽プロでも困る 中途半端な距離

2017年3月2日 紙面から

 今週は、ゲストに小木曽喬プロ(19)を迎えてレッスンします。このオフ、桑原克典プロといっしょに練習をしている小木曽プロは、今季のツアーフル参戦する日本のホープ。今週は小木曽プロでも迷う、中途半端な距離の打ち方を桑原プロがわかりやすくレッスンしてくれた。 (聞き手と構成 青山卓司)

プロ2年目19歳 まだ技術に課題

 −小木曽プロは高校(福井工大福井)3年で日本アマを獲得し、プロ2年目の今季はツアーフル参戦も決まったし、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いです

 小木曽「自分の技術が通じるか、もう不安だらけです。まだまだ全然力が足りないと思っています」

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 −例えば、どんなところに課題があると考えていますか

 小木曽「アイアンだったら、中途半端な距離の打ち方ですね。たとえば160ヤードを、7番アイアン(I)で打つか、8番アイアンで打つか。どう選択し、どう振るか、迷います」

 桑原「7Iだと飛び過ぎる危険があり、8Iだとショートしてしまうこともある距離ですね。プロでも迷う時ってありますからね」

 −160ヤードでなくても、例えば135ヤードを9Iで打つか、8Iにするかとか、同じ悩みはアマチュアにもありますね

 桑原「それをレッスンしてみましょうか。どのクラブを選択するかは、その時の状況に左右されますよね。風、地形、ライ、気温、そして自分の技量などで変わってきます。ここでは大きめのクラブを振るときの注意点、打ちたい距離より短いクラブを選んだ時の注意点を挙げますね。例えば小木曽プロなら、160ヤードの距離を7Iにした時の注意点です」

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 −160ヤードだと、7Iでは少し大きすぎますね

 桑原「大きなクラブを選択する時は、まず逆風、手前や左サイドにバンカーや池などのハザードがある時、調子がいい時、あまり振れていないなと感じている時です。では小木曽プロに打ってもらいましょう」

クラブの番手で振り方変えよう

 岐阜県瑞浪市にある明世カントリークラブ10番ホールのセカンド地点。距離はピンまで約155ヤードの打ち上げ。打ち上げを計算して160ヤードは打ちたいところ。小木曽プロは見事にグリーン左奥にオン。

 小木曽「少し力んで、引っかけてしまいました。だから思っていたよりも左に飛んで、少しオーバーでした」

 桑原「今のスイングを解説しましょうか。あまり強く打ちたくないという意識が強すぎて、インパクトでスイングが止まってしまっています。これでは右肩が前に出てしまいます。右肩が出ると、フェースはかぶります。だから左に飛び出しました。さらに体の動きが止まると、逆にヘッドは加速します。これで思ったよりも飛び過ぎてしまったのです。程度の差はありますが、アマチュアの方にもよくあるミスですね。アマチュアの方は逆のミスもよくおきます。インパクトでゆるんだり、ボールを腕の力で上げようとして手首の角度が変わって、フェースが開いてしまうパターンです。フェースが開くと、ボールはスライスして、ロフト角が大きくなりすぎて、ショートしてしまうというミスですね。大きなクラブを選択したら、振り幅を小さくすることが大切です。そして振り切ること。トップを小さく、振り切ることで急な加速や減速がおこりにくくなり、思った距離が打ちやすくなります」

 −では少し短いクラブを選んだ時は、どう振ればいいのでしょうか

 桑原「小さなクラブを選ぶ条件は、まず風がフォローであること。手前に花道がある時や右サイドにハザードがある時も小さめがいいでしょう。クラブが振れている時や調子の悪い時も、小さめのクラブがおすすめです」

 −調子が悪い時もクラブを小さめにしたほうがいいのですか

 桑原「スイングってゆっくり振るよりも、速く振った方が安定するんです。だから調子が悪いときほど、ゆっくり振るより速く振ったほうがいいのです。注意点としては、ボール位置は少し右寄りにしてください。距離を欲張らずに、リズムよく振り抜いてください。では小木曽プロ、もう一度、打ってください」

 今度はピンに向かって真っすぐ飛び、グリーンオンした。

 桑原「少しコンパクトにするだけで、3〜4ヤードくらいは距離も落ちました。ロフト角ではなく、振り幅で距離は合わせてください」

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【プロの独り言】風呂で体調回復

 わたしがプロ入りしたころは、試合後に風呂に入る選手はほとんどいませんでした。当時、ゴルフ場を所属にしている選手が多かったためです。そのころの選手にとってゴルフ場は職場。「職場の風呂に入るなんて」という意識から、自粛していたのです。それが当たり前だと思っていました。

 そんな空気は今はもうありません。むしろ多くの選手は積極的に利用しています。やっぱりプレー後の入浴は、さっぱりするし、疲れも抜けやすくなります。みなさんの中にはプレー後、すぐに着替えて帰るという方もいるかもしれません。できたら、ゆっくり風呂に入り、汗を流して帰ることをお勧めします。翌日以降のダメージがまるで違いますから。プロはゴルフ場で入浴した後、さらにホテルに帰ってから、サウナに行く人だっています。もちろんボディーケアを考えての行動です。

 ▼小木曽喬(おぎそ・たかし) 1997(平成9)年3月19日生まれ、名古屋市出身の19歳。178センチ、72キロ。福井工大在学中。6歳からゴルフを始め、中学3年で名古屋市の中学校から福井工大福井中に転校。福井工大福井高3年で日本アマを日本人選手最年少記録で制した。2015年のツアー出場予選会(QT)で72位に入り、プロ転向。ルーキーイヤーの16年はステップアップツアーで賞金ランク6位に入り、今季のツアー出場権を獲得した。得意クラブはサンドウエッジ。

取材協力 明世カントリークラブ 瑞浪市明世町月吉1112番地の88 TEL:0572−69−2326 http://akeyocc.com/

(毎週木曜日の紙面に掲載。紙面では他に「お手軽エクササイズ」も掲載しています。)

 

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