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【桑原克典の「使えるレッスン」】

体重移動は意識しない

2017年2月16日 紙面から

 スイングに体重移動は必要か−という論議をよく聞きます。結論から言うと、体重移動は必要というのが桑原克典プロの考え方。ただし、それは意識してやるものではなく、自然にできるもの。自然にできる体重移動こそが、スイングには絶対に必要だと、プロは強調する。正しい下半身の使い方と合わせて、今週のレッスンです。 (聞き手と構成 青山卓司)

自然とできてる それが理想的だ

 −最近、スイングがきれいになってきたなんて言われて、ちょっとうれしいのですが、これも桑原プロのおかげだと思っています

 桑原「先週の肩から肩までのハーフスイングで上半身、とくに左手首の使い方ですごく進歩が見られます。もう少しですね。今週はスイングにとって大切なウエートシフト(体重移動)を覚えてください。これに正しい下半身の使い方ができるようになると、ドローとフェードが操れるようになります」

 −それはすごい。まず伺いたいのですが、スイング中に体重移動って必要なのでしょうか。わたしはほとんど意識したことがないのです。体重移動を意識すると、上半身の動きがおろそかになりそうで。最近はベタ足スイングがいいという考え方もあります。むしろ体重移動はいらないのじゃないかとも思います

 「ウエートシフトを意識しないのは、まったく問題ありません。正解です。でも意識しないことと、ウエートシフトをしないことは別ものです。ウエートシフトは必要なんです。それがまったくないスイングでは、上半身しか使えないために、必要以上に腕を使ったり、上半身に頼ってしまいます。下半身を正しく使うためには、やはりウエートシフトが必要ですね」

 −意識せずに、体重移動をするってことでしょうか

 「それほど小さな動きでいいのです。ウエートシフトと言うと、大げさに思えますが、動きとしては地面を踏み込むだけ。バックスイングで右足を踏み込み、ダウンで左足を踏み込む感じです。これで十分ウエートシフトはできます。この小さな動きが大事なんです。これを意識せず、自然にできるようになれば、下半身が正しく使えている証拠です」

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弾道をイメージ 左膝がポイント

 −始動のきっかけにもなりますね。右足を踏み込んでバックスイングを始め、トップから左足を踏み込んで、切り返しから、ダウンスイングに移るきっかけにする

 「下半身の動きをもう少し詳しく説明すると、フェードボールとドローボールの打ち分けも、下半身の動きでできます。トップまでは同じ動き。トップから切り返してダウンスイングに移る時、左膝の動きだけで、ドローとフェードを打ち分けます」

 −ドローとフェードが左膝の動きで打ち分けられるのですか

 「まずドローを打ってみます。バックスイングで上半身を捻った時、それにつられて、左膝も少し右に動きますよね。これをトップから切り返ししてダウンスイングに移る時に、左膝の角度を変えずに少し円を描くようにアドレスの位置に戻します。この左膝の粘りでダウンスイングでヘッドがインサイドから入りやすくなります」

 −フェードボールはもう少しアウトサイドから振っていきたいですね

 「そのためにはトップからダウンスイングで左膝を伸ばしていきます。この動きで早めに腰を切ることができます。結果、トップから少しアウトサイドから振り抜くことができるのです」

 −バックスイングで少し右に動いた左膝を伸ばしていくことが、いわゆる腰を切るという動きになるのですね

 「そうです。フェードとドローの打ち分けは、まずイメージを頭に浮かべます。弾道を頭の中でイメージして、素振りをする。それだけで体がイメージに反応するはずなんです。さらに前に言ったように、トップから左膝を円を描くように角度を保ったまま動かしたり、そのまま伸ばしたりして、スイングをインサイドからインパクトを迎えやすくしたり、アウトサイドにしたりする。それだけで打ち分けはできます」

 −下半身の使い方は小さくてもいいのですね。ベタ足がいいからと言って、体重移動をしなくていいかというと、それでは下半身が動いてくれないのですね。踏み込む意識でいいから下半身は使う。同時に左膝の使い方も覚える。これで美しいスイングになるのですね

 「素振りでいいので、きょうの動きを取り入れてみてください」

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【プロの独り言】愛知にオープン競技ないのは寂しい

 ゴルフにはいろいろな楽しみ方があります。中でも、ぜひ、経験していただきたいのが、競技ゴルフです。気の合った仲間たちとのゴルフでは味わえない楽しみがいっぱい詰まっています。

 競技ゴルフといっても、千差万別。クラブの月例競技会から、ローカルの競技会、そして全国大会まで、いろいろあります。中でもプレーするだけじゃなく、見る楽しみもあるのが地区オープンです。友人や家族がかけつけ、熱のこもった応援が繰り広げられます。一方でプレーヤーも応援を受けてゴルフをするから、普段と異なる緊張感や高揚感を味わえます。ゴルフが持っている魅力を存分に味わえるのが、地区オープンというわけです。わたしが住む中部地方では、三重オープン、岐阜オープンなどがあります。でもなぜか愛知オープンだけがありません。これは寂しい。「愛知県にオープン競技会を」と願っているのは、私だけではないでしょう。

 ▼桑原克典(くわばら・かつのり) 1969(昭和44)年4月4日生まれの47歳。愛知県北名古屋市出身。172センチ、71キロ。愛院大時代は「全日本学生」で優勝するなど、同い年の日大・丸山茂樹らとしのぎを削った。1992年にプロ転向。日本プロゴルフツアーマッチプレー選手権などツアー通算2勝。趣味はガーデニングとアユ釣り。得意クラブはパター。ミズノ所属。

取材協力 明世カントリークラブ 瑞浪市明世町月吉1112番地の88 TEL:0572−69−2326 http://akeyocc.com/

(毎週木曜日の紙面に掲載)

 

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