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【桑原克典の「使えるレッスン」】

アマはリスク回避が最優先

2017年1月26日 紙面から

 グリーン周りのアプローチでは、プロとアマでは優先順位が異なります。プロは得意クラブを選択し、アマはリスクを避けるクラブを選択すべきです。桑原克典プロ、近藤龍一プロ、アマチュアゴルファー代表の青山が持ったクラブは三者三様。どう打ち、どう寄せたのか−。

  (聞き手と構成 青山卓司)

自信があるなら得意クラブでも

 −冬のグリーン周りは、特に芝が薄くて神経を使うもの。桑原プロと近藤プロならどんなクラブを選択しますか

 桑原「わたしはグリーン周りはほぼサンドウエッジ(SW)一本で打ちます。一番得意なクラブということもあるし、これ一本でボールを上げることも、転がすこともできるからです」

 近藤「わたしは52度のアプローチウエッジ(AW)を使います。SWよりも転がる分だけ、スピンがかかり過ぎてショートをするリスクが少なくなるからです」

 −青山は今回、8番アイアン(8I)に挑戦しようかと思います。芝が薄い冬は特にトップもざっくりも出やすくなります。8Iの転がしの方がアマチュアはピンに寄る確率が高くなるような気がします。少なくとも、ざっくりしてショートというミスは防げますから安心して打てます

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 桑原「グリーン周りの寄せに正解はありません。その人の技量や、得意クラブなどで優先順位を決めて持てばいいのです。だから3人とも間違っていないのです。付け加えるなら、冬ならパターという選択肢もありますね」

 3人がいるのは、グリーン周りの芝が薄くなった冬枯れのラフ。グリーンエッジまでは5ヤード、エッジからピンまでは9メートルほどの距離の上り傾斜。

 −ではここから寄せてみましょう。アプローチで大切なのは何でしょうか

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 桑原「落とし場所ですね。落とし場所を決めればキャリーとランの距離が決まります。振り幅を決めて、あとは決めたところにボールを落とすことに集中するだけです」

 −近藤プロはどうですか

 近藤「桑原さんと同じですが、わたしは弾道の高さやランのスピード、転がり方を具体的にイメージします。そのイメージができれば、振り幅やボールをセットする場所も決まってくるので」

 −ボールの位置は、どこにセットするのがいいのでしょうか

 桑原「これも好きずきですね。柔らかくボールを上げたい人は、それだけボール位置は両足の中心寄り(左寄り)になるし、ダウンブローに打ちたい人は右足寄りになります。自分の得意な打ち方で構いません」

ボールの転がり経験がモノ言う

 青山のボールはピンを4メートルほどオーバーしてカラーに止まり、桑原プロと近藤プロはピンの1メートル内に見事に寄せた。

 桑原「青山さんは打ち方が間違っているわけではありません。グリップを短く持って、コンパクトに振り、トップもざっくりもしませんでした。ボールも打つ前に言った通りの場所に落とすことができました。ただし、8Iでの寄せは青山さんが想像しているよりも転がる力が強いので、結果的にオーバーしてしまっただけです。落とし場所をもっと手前、エッジから1メートルくらいのところにしてもう1度打ってみてください」

練習の時と同じ振り方変えない

 青山が再度挑戦。今度はピン右1メートルに寄せることができた。

 桑原「青山さんのように8Iをダウンブローで打つ時は、ボールの転がる強さに気をつけてください。練習で距離感を養っていけば、8Iは非常に実戦的なアプローチになるはずです。大切なことは、イメージが出やすい振り方を見つけたら、振り方を変えないこと。常に同じ振り方で打てば振り幅によって打つ距離を変えることができます。ボールをセットする場所が毎回変わっていたら、弾道も、ランの距離も変わってしまって、距離感も養うことができません。同じクラブなのに、打つたびにボールの高さが違う人をよく見かけるでしょ。これではアプローチはいつまでたっても運まかせになります。得意の振り方を見つけたら、それを練習して距離感を養ってください」

【プロの独り言】目的をもってトレーニング

 オフのトレーニングは選手によってさまざまです。何を目指すかによってもトレーニング内容は変わりますから。ぼくはマシンや激しい負荷をかけるトレーニングはしません。飛距離を求めるためには主に瞬発力を高めるトレーニングが必要だし、安定性を求めるためには、自重トレーニングが効果的だと考えるからです。

 瞬発系のトレーニングは、ダッシュやジャンプになります。これをバリエーションをつけてやります。自重トレーニングは股関節の柔軟性を高めるトレーニングや、腹筋、肩周りを鍛える地味なトレーニングです。ほかにも水泳や初動負荷トレーニングもします。

 ゴルフは平らな場所から打てるのはティーショットくらいです。つまりバランスを取りながら打っているということになります。バランス感覚も加齢で衰えやすいので、バランストレーニングもおすすめします。

 ▼近藤龍一(こんどう・りゅういち)1986年7月29日生まれ、名古屋市出身の30歳。180センチ、77キロ。栄徳高1年から本格的にゴルフを始める。同志社大を経て、2008年にプロ転向。得意クラブはドライバー。

取材協力 明世カントリークラブ 瑞浪市明世町月吉1112番地の88 TEL:0572−69−2326 http://akeyocc.com/

(毎週木曜日の紙面に掲載)

 

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