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【桑原克典の「使えるレッスン」】

スコアアップへ 風を読む 事前の準備ができているか

2016年12月1日 紙面から

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 冬のゴルフを楽しむために欠かせないのが風の克服。特に日本の冬は強い偏西風が吹く季節。ラウンドの前に、どれだけ風の情報を手に入れるか、そしてそれをどうスコアアップに生かせばいいのか。実戦的なレッスンも含め、桑原克典プロが教えてくれた。 (聞き手と構成 青山卓司)

大まかでもOK 頭にインプット

 −冬になると強くなるのが風です。典型的な冬の気圧配置である、西高東低になればなるほど、日本列島は北西の強い風が吹きます。わたし思うのですが、冬でやっかいなのは、寒さもあるけど、実はこの強い風なんじゃないかと。それほど冬は風に悩まされます

 桑原「ゴルフのレベルが上がれば、それだけいろいろなところに神経を使わなければならなくなります。風もその1つです。冬だけじゃなく、夏でも秋でも、春だって、強い風の日はあります。プロの風対策を教えましょうか」

 −確かに。強風は冬に限りませんね

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 「まずしてほしいことはラウンド前に必ず、ゴルフ場付近の天気、気温、風力、風向きをチェックしてください。これは最低限の情報です。大まかに押さえるだけで、全然違いますから。それをメモにしてください。我々はヤーデージブックというものを携行して、ラウンドします。ホールごとのレイアウトや細かいヤード標示、目印、OBゾーンなどが書き込んであるメモ帳形式のコースガイドのようなものです。最近はゴルフ場でも、ヤーデージブックを売っているところがあります。なければ公式サイトにコースレイアウトの地図などがあったら、それをプリントアウトして、書き込んでもいいし、ゴルフ場によっては、コースの地図が置いてあったりしますので、それを活用してください。そこに大まかな風向きを入れていくと、ラウンドに役に立ちます」

地形で変わる風 生きた情報必要

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 −わたしも取材ではヤーデージブックを買って、プロゴルファーについて回ります。確かに便利ですよね

 「もう1つしていただくといいのは、キャディーさんやキャディーマスター室で、ホールごとの風向き、特徴を聞くことです」

 −ゴルフ場は地形によって、風向きが変わりますからね

 「谷越えのホールで、風が強く吹いたり、山岳コースなら尾根にぶつかって思わぬ風向きになったりすることは、ゴルフでは当たり前です。天気予報の風と違うこともあります。キャディーさんは、そういう生の情報を持っていますから。それをラウンドしながら、自分が感じている情報と照らし合わせていきます」

 −プロはそれくらい情報を大切にしているということですね

 「事前に情報を仕入れ、最終的にはさらに自分で判断していきます。空を見て、雲の流れ方をチェックしたり、草を少しちぎって、打つ場所の風向きを確認したり、木を見て枝の揺れ方を確認したり、ピンの旗の揺れる方向をチェックして、事前に仕入れた情報と合わせて、判断します」

風の特徴生かす 打ち方も変える

 −打つ前に、それだけのことを考えるのですね。では例えばすごく強い向かい風で100ヤードを打つような時、どんなことに気をつけて打てばいいのでしょうか

 「100ヤードを例に取ると、青山さんならふだんどんなクラブで打ちますか」

 −50度のウエッジです。向かい風が強ければピッチングウエッジ(PW)も使います

 「ウエッジを使うということは、普通に打つとアイアンよりも高く上がります。ボールは高く上がれば上がるほど、風の影響を受けます。アゲンストの時は、だから低く抑えたボールを打てると有効です。ふだんPWを使う場面なら9番アイアン(I)や8Iを持ちます。場合によっては7Iを使います。短く持ちスリークオーターショットで打てば、球が低くなり、ボールの回転数も少なくなるので、風の影響を受けにくくなります」

 −短く握って、低く出すということですね

 「ドライバーでも同じです。短く握って、ティーもいつもより低くします。短く握る分、いつもよりシャフトが硬くなります。それで真っすぐ低い球が打てるというわけです。目線もいつもより下げてください」

 −アゲンストで、ただでさえ球が飛ばないところに、さらに短く持ったらさらに飛ばなくなるということはありませんか

 「確かに短くなった分だけヘッドスピードは落ちますが、その分、ミート率は上がります。確実に芯を打つことで、球の曲がりも少なくなります。アゲンストは風に乗ると、どこまでも曲がります。逆にフォローは風に乗ると直進性が高まります。だからアゲンストの時は特に慎重に、曲がりの少ないボールを打つことを心掛けてください」

 −フォローはその逆にすればいいのですね

 「そうですね。ドライバーならティーを幾分高めにして、目線を上げて大きく構えて打ってください」

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取材協力 明世カントリークラブ 瑞浪市明世町月吉1112番地の88 TEL:0572−69−2326 http://akeyocc.com/

 ▼桑原克典(くわばら・かつのり) 1969(昭和44)年4月4日生まれの47歳。愛知県北名古屋市出身。172センチ、71キロ。愛院大時代は「全日本学生」で優勝するなど、同い年の日大・丸山茂樹らとしのぎを削った。92年にプロ転向。日本プロゴルフツアーマッチプレー選手権などツアー通算2勝。趣味はガーデニングとアユ釣り。得意クラブはパター。ミズノ所属。

(毎週木曜日の紙面に掲載。紙面では他に「お手軽エクササイズ」も掲載しています。)

 

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