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【桑原克典の「使えるレッスン」】

スプーンは「払い打て」と言うけれど… 打ち方変えちゃダメ 唯一変えるのはボールの位置

2016年11月24日 紙面から

 ウッドは払い打て、アイアンは打ち込めという言葉は聞いたことがあるはず。では打ち方はどう変えればいいのだろう。実はまったく同じでいいと桑原克典プロは言う。払い打ちと打ち込みの違いは、ずばりボール位置だけ。今週も目からうろこのレッスンです。 (聞き手と構成 青山卓司)

スプーンだからって複雑に考えてはいけません。ボール位置さえ変えれば、いつもと同じ打ち方で結果的に払い打ちになりますよ

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複雑に考えない スイング変えない

 −わたしを始め、ロフト角の少ない3番ウッド(スプーン)が苦手というゴルファーは少なくありません。特に地面から打つ場合ですね。ロフト角だけじゃなく、シャフトも長いし、上がらないし、ダフるし。

 桑原「地面から直接打つ、最も難しいクラブはロングアイアンとスプーンなどのロングウッドですからね。でも発想を少し変えれば、意外に簡単ということもあります。まず打ち方。特にロフト角が立った、スプーンは払い打ちという意識を持ったほうがいいと思います」

 −そうなんですよね。よくこのクラブは払い打てとか、このクラブはダウンブローで打ち込めとか言われます。クラブによって打ち方を変えるのが、どうしてもうまく対応できないと思うんです

 「打ち方は変えなくていいのです。払い打ちも、ダウンブローの打ち込みも、スイングは同じです。スイングを変えようとするからミスをするんです。スイングはできるかぎりシンプルな方がいい。複雑に考えてはいけません。スイングではなく、変えるのはボール位置だけです。ボールに対し、自分がどう構えるか、それで自然に払い打ちになったり、打ち込んだりするのです。意識的に払い打ったり、打ち込んだりするのではなく、結果的に払い打ちになったり、ダウンブローになったりするのが正しいスイングです」

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レベルに当てる ドライバーと同じ

 −ボール位置でスイングが変わるのですね

 「わたしの中では、スプーンはほとんどドライバーと同じです。だからボールの位置も、左かかとの延長線にくるようにセットします。スイングの支点は左脇の後ろにあります。その支点よりも、ボールの位置が右ならダウンブロー、同じならレベルブロー、左ならアッパーブローになります。ただしあまり左に置くと、ティーアップしているボールならともかく、地面に直接ある場合、ボールより先に地面に当たるので、ダフります。スプーンはスイングの最下点にボールがあるように打つので、レベルに当たります」

体の中心は違う 支点は左脇の後ろ

 −スイングの支点は、体の中心ではなく、左脇の後ろというのが桑原プロの持論でした。だから最下点は左脇や左かかと線の延長線上であり、スタンスの真ん中にボールがある時は、最下点の途中。だからクラブヘッドはボールの先のターフを取っていくことになるのでしたね

 「4番ウッドや7番ウッドを振る時は、もう少しボール位置が右になるので、その分ダウンブローが強くなり、ターフが取れます。またはスプーンでも特殊な打ち方をする時、たとえばティーグラウンドで、向かい風が強い時や、ランを多く出したい時などは、スプーンでボールをティーアップし、スタンスの真ん中に置いて打つことがあります。その時はスプーンでもターフをとったスイングになります」

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 −ということは、普段の打ち方の時は、スプーンではターフは取れないのですか

 「少なくとも、わたしは取りません。感覚的にはドライバーとほとんど変わりません」

 −スプーンを打つ時の注意点はほかにありますか

テニスボールの赤道から下を打つようなイメージで振る

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 「ボールを打つ部分ですね。スプーンを使う時、わたしはイメージとしてテニスボールくらいの大きさのボールを打つようにしています。テニスボールの大きさを打つ意識なら、どう打っても、赤道より下の部分にクラブフェースが当たります。つまりロフトなりの高さが、それで出ます。ちょっと打ってみます」

 桑原プロがスプーンを振り抜いた。ボールは高く上がり、200ヤード先まで飛んでいった。

 「わたしのスプーンはロフト角が13度です。しかも少し左足下がりで、ボールが上がりにくいライでした。それでもこれだけ上がります。ロフトを信じてレベルに振れれば、ボールは上がるということですね。ウッドのソールは、サンドウエッジのバウンスと同じです。払い打ちになっていれば、滑ってくれます。地面にはもぐらないようにできているから、それを信じることです」

取材協力 明世カントリークラブ 瑞浪市明世町月吉1112番地の88 TEL:0572−69−2326 http://akeyocc.com/

 ▼桑原克典(くわばら・かつのり) 1969(昭和44)年4月4日生まれの47歳。愛知県北名古屋市出身。172センチ、71キロ。愛院大時代は「全日本学生」で優勝するなど、同い年の日大・丸山茂樹らとしのぎを削った。92年にプロ転向。日本プロゴルフツアーマッチプレー選手権などツアー通算2勝。趣味はガーデニングとアユ釣り。得意クラブはパター。ミズノ所属。

(毎週木曜日の紙面に掲載)

 

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