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【桑原克典の「使えるレッスン」】

バンカー 一発で脱出! 打ち方が重要だった!!

2016年11月10日 紙面から

 バンカーショットが苦手なゴルファーに共通するのが、バウンスが使えていないということ。極端なハンドファーストで、リーディングエッジからザックリ、無理やりボールを上げようとして、砂にはじかれて、トップ。こんな失敗を繰り返さないために、桑原克典プロが、バウンスの使い方をじっくりレッスンしてくれた。 (聞き手と構成 青山卓司)

砂深くもぐるからトップはしない

(右上)ノート(地面)にクラブのソールがぴったりくっついている。これではバウンスは使えない (右下)ノート(地面)にバウンスが当たって、リーディングエッジが浮いている。これが正しいバウンスの使い方

写真

 −バンカーが苦手なんです。バンカーにボールが入っただけで青ざめるほど嫌いです。そもそもバウンスを使うってことの意味がわかっていないと思うんです。そこから教えていただきたいと思います

 桑原「バンカー嫌いのゴルファーがするミスって、2種類ですよね。まずクラブヘッドをリーディングエッジから砂に入れて、クラブが砂にめり込んで、ボールが全然飛ばないパターン。手前からクラブヘッドを入れ過ぎて、砂にはじかれてトップをするパターン。2つのミスはともに、バウンスをちゃんと使えていないことによっておきます。バウンスさえ使えれば、バンカーショットは全然怖くないのに」

 −わたしもだいたい両方のミスをします。クリーンに打ってしまう、いわゆるホームランのミスもします

 「ホームランもバウンスが使えていない証拠です。フェースを開いて打てないからホームランが出るんです。では今回は、バンカーショットにすごく有効な振り方を教えます。ただし、これはバンカーショット限定の特別な振り方で、ふつうのショットでは使えませんので、了承してください」

 −ぜひ、教えてください

 「まずアドレス。構えたら、この時の腕の関係性を変えずに振ります。アドレスでは右手が上、左手が下にありますよね。この関係性を変えずに振ろうとすると、自然にカットで振らなければ、ならなくなります。外に上げて、外からクラブを砂に入れていくイメージです。バウンスを使うことをあまり意識しなくても、この振り方をすれば、ボールは必ず上がります」

トップする原因は左すぎるから

 −さっそく試してみます。トップに関するミスはどう対処すればいいのでしょうか

 「トップはクラブを手前から入れて、バウンスを効かせ過ぎるから起きるミスです。ボール位置が左に寄り過ぎると、手前にヘッドが入って、バウンスが効いているから砂にはじかれ、トップをします。逆にボール位置が右過ぎると、ハンドファーストが強くなり過ぎて、バウンスが消えてしまいます。これもミスの原因です。バンカーショットで大切なのは、ボール位置。スタンスの真ん中にくるようにしましょう」

 −ポイントはボール位置なんですね。ほかにありますか

 「フェースを開くことです。青山さんは怖がってフェースを開くことができません。だからクリーンに打つとホームランになってしまいます。フェースを開けば、その分、飛ばないし、バウンスが使いやすくなります。フェースを開くためには左手の握りをフックにしてください。そうすると開きやすくなります」

 −フェースを開くと、ボールが右に飛んでいきそうで怖いんですよね

 「ボールの飛ぶ方向を決めるのは、あくまでスイング軌道であって、フェースの向きではありません。フェースが右を向いていても、スイング軌道がピン方向に向いていれば、ボールはピンに向かっていきます。フェースの向きが決めるのは、ボールの回転です。だからフェースが右を向けば向くほど、ボールにはフェード回転がかかります。逆にフェースをかぶせればかぶせるほどドロー回転がかかります」

アウトからアウト 普通に打つだけ

 −ボール位置、腕の関係性の維持、フェースを開いてバウンスを出す。ほかに注意点はありますか

 「バウンスを信じて怖がらずに振ること。フェースが開いているからクラブは砂にもぐり込みません」

 桑原プロが見本を見せてくれた。ボールは見事にバンカーを出て、ピンそばにぴたりと止まった。

バウンス使えば怖くない ボール位置は真ん中 フェースを開いて 小技使わず振り抜く

写真

 「パンという乾いたいい音がしたでしょ。打ち込む意識で振っても、フェースは砂にもぐり込んだりしません。青山さん。こわごわ振ってますよ。フェースを開いたら、右腕が上、左腕が下の位置をキープしたまま、アウトからアウトに振ってください。バウンスが自然に使えて、砂にもぐらず、すいかをスプーンですくうようにボールをバンカーから出すことができます。腕で何かをしようとするとハンドファーストが極端になったりしますから。バウンスを信じて、いつも通りに振ることが大切です」

【プロの独り言】プロを支援する人々

 レギュラーツアーを見にいったことがある人なら、思い当たるかもしれません。駐車場の一角あたりにクラブメーカーのロゴが入った大きなバスがあります。バスの中には各クラブのフィッターが待機して、組み立てや調整をしてくれます。

 どこも腕利きのクラフトマンたちです。あっという間に、プロゴルファーの要望にこたえてくれます。調整だけじゃなく、そのクラブメーカーとウエアの契約をしていたら、帽子、シャツ、ズボンなどあらゆるものが常備されています。

 ツアーにはそれだけじゃなく、トレーニングやマッサージを受けることができるバスも待機しています。少しのけがや痛みの処置ならしてくれます。こんな人たちに支えられて、プロはプレーできているのです。ありがたいですよね。

 ▼桑原克典(くわばら・かつのり) 1969(昭和44)年4月4日生まれの47歳。愛知県北名古屋市出身。172センチ、71キロ。愛院大時代は「全日本学生」で優勝するなど、同い年の日大・丸山茂樹らとしのぎを削った。92年にプロ転向。日本プロゴルフツアーマッチプレー選手権などツアー通算2勝。趣味はガーデニングとアユ釣り。得意クラブはパター。ミズノ所属。

取材協力 明世カントリークラブ 瑞浪市明世町月吉1112番地の88 TEL:0572−69−2326 http://akeyocc.com/

(毎週木曜日の紙面に掲載。紙面では他に「お手軽エクササイズ」も掲載しています。)

 

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