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【桑原克典の「使えるレッスン」】

身につけよう!プロのテクニック! つま先下がり、左足下がりは飛び過ぎ注意

2016年10月20日 紙面から

 難しいライになればなるほど、差が出るのが技術。今週は難易度の高いラフからのアプローチと、バンカーショットを桑原克典プロから教えてもらいます。教わるのは、桑原プロが期待する若手のホープ、斉藤智洋プロです。 (聞き手と構成 青山卓司)

深いラフからのアプローチ

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■逆目の深いラフ

ヘッドの重み生かす 加速はさせない

 −難しいライからのアプローチやバンカーショットは、ゴルフでは避けて通れません。ミスショットが多いアマチュアの方が、難しいライから打つことが多いかもしれません。グリーンオーバーして、奥の逆目の深いラフに入れてしまったとします。どう脱出すればいいのでしょうか

 桑原「ありがちなパターンですよね。ここでしてはいけないことは、ヘッドを加速させて打ってしまうことです」

 −強く振らないと深くて、逆目のラフからは出せないのではないでしょうか

 桑原「してはいけないと注意をしたのは、実はアマチュアのみなさんがやってしまいがちなミスだからです。アマチュアの方はラフの抵抗に負けまいとして、手首をこねてヘッドを走らせてしまいます。この振り方では正確な距離を打つことはできないのです」

 −どう振るのがいいのでしょうか

 桑原「ヘッドは急激に加速させません。距離は振り幅で調整します。急激に加速させないから、大きめに振ることができます。大きく振ることができるということは、腕の重みやヘッドの重みをボールに伝えることができます。加速させなくてもラフの抵抗に負けないスイングになります」

 斉藤「大きく優しく振るという感覚ですね。わたしも無意識にインパクトでヘッドを走らせて振っていたような気がします。フェースは開くのですか」

 桑原「できたら開いたほうがいいでしょう。開いて打てば、さらに振り幅を大きくすることができます。大きく振っても飛び過ぎないから、加減をし過ぎて、ラフからまたラフにというミスも少なくなります。ミスの許容範囲が広がるということが言えます」

腕はしっかり振る 右手首角度保つ

 −振り幅で距離を調整するスイングで注意しなければいけないポイントは何でしょうか

 桑原「右手首の角度のキープです。体の回転も大切ですが、右手首の角度をキープしながら腕をしっかりと振ること。インパクトで左手を止め、右手首をこねてヘッドを走らせないでください」

 斉藤プロが試してみた。グリーン奥のラフ。グリーンは下り傾斜のスライスライン。ボールはピン手前に落ちて、奥のカラー手前で止まった。

 桑原「難しいライはまずグリーンに乗せること。下りを残さないこと。これでいいと思います」

グリーンまで10ヤードのバンカー

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■バンカーショット

左足下がりの特徴 ロフトが鋭角に

 −次にバンカーショットです。これはもっと難しい。つま先下がり、左足下がり。グリーンは下り傾斜のフックライン。カラーからピンまでは10メートルほどですね。難しいけど、よくあるライですね

 桑原「難しいライです。斉藤プロなら何に気をつけて打ちますか」

 斉藤「飛び過ぎですね。短く持って、重心を低くして、フェースを開いて、上から振り下ろす感じでクラブを振って、ピン手前5メートルほどを狙います」

 斉藤プロの打ったボールはピン手前5メートルほどに落ちて、3メートルで止まった。

 斉藤「思ったよりスピンが効いて、手前で止まってしまいましたが、まあまあだったと思います」

 桑原「悪くないですね。わたしもほぼ同じように振ります。1つ付け加えるなら、さらに飛び過ぎない工夫をすることですね」

斉藤智洋プロが挑戦 左から<1>10ヤード先に落とすのには、これだけ大きなトップをつくる<2>重心を低く、短く持って、上からクラブヘッドを落としていく<3>インパクト後も低くクラブヘッドを出していく<4>見事にピンに寄りフィニッシュも決まった

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 −なぜ、飛び過ぎない工夫をするのでしょうか

 桑原「このライの特徴は左足下がりです。このライではボールの手前が高いからダフりやすい。だからヘッドを鋭角に出す必要があります。つまりロフト角も鋭角になりやすいから前に飛び出す力が大きくなります。だからボールが転がり過ぎる危険が高いのです」

 −工夫とは何でしょう

桑原プロのバンカーショット。つま先下がり、左足下がり、グリーンは下りのフックライン。超高難度のショットもプロなら平気

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 桑原「ヘッドをインパクトから前に出してやるのです。具体的にはクラブをフックグリップに握ります。フックグリップにして、手首を返さず、そのまま低く押し出してやります。決してヘッドを上げない。鋭角に下ろして、低い位置でヘッドを出すイメージです」

 斉藤「インパクトから右手を放してしまってもいいのでしょうか」

 桑原「そう。低くヘッドを押し出していくためには、インパクト後、右手を離してしまっても構いません。それくらい低く前に出してください」

 桑原プロが実践してみた。ボールはピン手前2メートルに落ちて、20センチ上でピタリと止まった。

 桑原「バンカー練習はすればするほどうまくなります。がんばってください」

取材協力 明世カントリークラブ 瑞浪市明世町月吉1112番地の88 TEL:0572−69−2326 http://akeyocc.com/

 ▼桑原克典(くわばら・かつのり) 1969(昭和44)年4月4日生まれの47歳。愛知県北名古屋市出身。172センチ、71キロ。愛院大時代は「全日本学生」。1992年にプロ転向。日本プロゴルフツアーマッチプレー選手権などツアー通算2勝。趣味はガーデニングとアユ釣り。ミズノ所属。

 ▼斉藤智洋(さいとう・ともひろ) 1988(昭和63)年8月24日生まれ、愛知県出身の28歳。173センチ、70キロ。名商大卒業後、2012年にプロ転向。得意クラブはアイアン。

(毎週木曜日の紙面に掲載。紙面では他に「お手軽エクササイズ」も掲載しています。)

 

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