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【桑原克典の「使えるレッスン」】

アマとプロ 飛びの違いを検証 正しいトップからのインパクト 効率よくパワー伝えているか

2016年10月6日 紙面から

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 今週はゲストとして期待の若手、斉藤智洋プロ(28)を招いて、ドライバーの正しいインパクトを桑原克典プロから教えてもらいます。プロとアマではインパクトがどう違うのか。その違いは何が原因なのか−。じっくりと教わりました。 (聞き手と構成 青山卓司)

飛ばしのコツはインパクトだ!!

 −ゲストの斉藤プロは、とにかく飛距離がすさまじいです。アマチュアとはインパクトがどう違うのでしょうか。桑原プロに詳しく教えてもらいます

 桑原「ヘッドスピードが違うから、そもそも飛距離が違って当然なのですが、それを差し引いても、プロってボールに推進力がありますよね。推進力ってヘッドスピードではなく、パワーを効率よくボールに伝える力なんです。つまりミート率ですね。ミート率を高くするレッスンを斉藤プロを参考にしていきます」

 プロ代表として桑原、斉藤両プロが打ち、アマチュア代表として青山と、さらにもう1人、中日スポーツ整理部で、このページのレイアウトを担当している今村睦記者にも打ってもらうことにした。桑原プロの弾道はほぼストレートで300ヤード近い距離、斉藤プロの弾道は低めのドローで300ヤードをはるかに超えていった。青山は右に少しプッシュアウト、今村記者は右に大きく曲がるスライスだった。

斉藤プロ(右)のインパクトは、しなり戻りを利用してスクエアにしっかり当てているが左の今村記者は完全にクラブフェースが開いてボールに当たっている。このインパクトではスライスしか出ない

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 「青山さん、インパクトは何で決まると思いますか。インパクトは瞬間です。これを正しくするためには、アドレス、バックスイング、そしてトップが正しくないと、正しいインパクトを手に入れることはできません。この一連の動きがプロとアマでは異なるのです。特に今村さんのスイングと斉藤プロのスイングを比較してみると、とてもわかりやすいです」

 −確かに今村さんが打ったのは、アマチュアゴルファーが悩まされるスライスでした。フェードではなく、力のないこすり球のスライス。斉藤プロのドローとは真逆のボールですね

 「今村さんのスイングは、ヘッドではなく、腕が動き過ぎてしまっています。その結果、トップでヘッドが開いて、そのまま腕が戻り切らず、振り遅れてインパクトを迎えてしまっているから、スライスですね。たぶん今村さんはフックボールも出ると思います。スライスをいやがって、腕の動きでヘッドを返せば、これはフックやチーピンになります」

なんでスライス 理由があった!!

 −確かに今村さんはフックボールを打ちます。すべては腕の使いすぎなんですか

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 「腕をあれだけ使ったら、トップでフェースは開きます。写真をさっき見せていただいたけど、トップで左手首が甲側に折れて、フェースが正面を向いてしまっています。これは完全なオープンフェースです。これをスクエアにするためにはまずヘッドを動かす意識を持つこと。そして左手首は真っすぐのままか、曲げるなら手のひら側です。トップでは斜め45度を向くのが理想です。閉じすぎ(シャットフェース)の場合、フェースは上を向きます。こっちの方がまだオープンよりはマシです。でも正しいトップをつくるとアマチュアの方は逆にすごく開いているような錯覚を持つらしいのです。でもこれが正しいトップなのです」

自分のトップは鏡でチェック!!

 今村「言われた通りのトップだとすごく開いてる感じがします。これだけ開くと、どのタイミングで腕を返していいのかわかりません」

 桑原「返さなくていいのです。何もしないでください。今村さんが腕を返しているのは、トップでフェースが開いているからです。正しいトップなら、フェースは開いていないから、閉じなくていいのです。そのまま振ってください。この「フェースを開く、閉じる」と「腕を返す、返さない」の感覚の違いが、プロとアマの違いです。アマチュアの方が開いていると錯覚している正しいトップは、実はスクエアなトップになっているから、腕で無理やり返す必要はありません。アマチュアの方が閉じていると錯覚している、フェースが開いたトップは、逆に腕で返さなくてはいけなくなるのです」

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 −今村さんと同じ錯覚を、私も感じます。斉藤プロのトップをやってみると、開いている感じがします。でも、客観的に見ると、斉藤さんのトップはすごく腕とシャフトの一体感があって美しいです

 「左手首が折れていないから、正面から見ると一体感があるんです。そのためには、腕を使うのではなく、ヘッドを積極的に動かして、左の手首を曲げないように、トップでフェースは斜め45度を向くようにする。トップをつくるだけなら、自分で確認できます。ぜひ、チェックしてみてください」

【プロの独り言】趣味の延長に…夢のコース設計

 ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、私の趣味はガーデニングです。プロフィールの欄にも「趣味はガーデニング」と入れています。自然と触れ合うことが好きなのでしょうね。

 植栽などを含めて、自分の理想の空間というものがあって、その中に自分を置いてみたいという欲求があるのです。

 自分にとってガーデニングの究極は、ゴルフコースです。壮大なスケールのガーデニングですよね。自分が考える理想の空間をつくることができたら、どれだけ素晴らしいことでしょうか。

 マンガに出てくるような理想のコースを、何とか形にしたいと思っています。そしてこのコースをいつか回ってみたいと夢をみています。

取材協力 明世カントリークラブ 瑞浪市明世町月吉1112番地の88 TEL:0572−69−2326 http://akeyocc.com/

 ▼桑原克典(くわばら・かつのり) 1969(昭和44)年4月4日生まれの47歳。愛知県北名古屋市出身。172センチ、71キロ。愛院大時代は「全日本学生」で優勝するなど、同い年の日大・丸山茂樹らとしのぎを削った。1992年にプロ転向。日本プロゴルフツアーマッチプレー選手権などツアー通算2勝。趣味はガーデニングとアユ釣り。得意クラブはパター。ミズノ所属。

 ▼斉藤智洋(さいとう・ともひろ) 1988(昭和63)年8月24日生まれ、愛知県出身の28歳。173センチ、70キロ。名商大卒業後、2012年にプロ転向。得意クラブはアイアン。

(毎週木曜日の紙面に掲載)

 

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