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【桑原克典の「使えるレッスン」】

理想のスイングプレーン身に付けよう

2016年9月29日 紙面から

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 蒸し暑く、雨が多かった今年の夏もやっと終わり、本格的な秋のゴルフシーズンが到来しました。秋はゴルフに最も適した季節と言われています。次のラウンドに速効で役に立つ、自宅でできる練習を桑原克典プロが教えてくれました。最高の季節に、最高のスコアを出してみよう。 (聞き手と構成 青山卓司)

真っすぐ引いて出してないか?

 −やっとゴルフには最高の季節になりました。せっかくいい季節にゴルフをやるのなら、いいスコアを出したい! そのためには練習です。自宅でできるいいドリルはありませんか

 桑原「練習はスイングをつくるためのものと、コースで役立つ実戦的なものに分かれます。スイングをつくる、つまり基礎を固める練習とは、例えば素振りですよね。素振りを毎日やることは、スイングの基礎をつくるために、とても大切です。ただし今回は同じ素振りをするにしても、もう少し実戦的で、ラウンドで役に立つ練習方法を紹介しましょう」

 −実戦的な素振りですか。何でしょうか

 「まずタオルを用意します。柔らかくて、ある程度の長さがあれば、タオルじゃなくても構いません。一番身近という意味で今回はスポーツタオルを使います。これを真っすぐではなく、弧を描くように下に置きます。これがいわゆるスイングプレーンです。今回はドライバーの素振りをしますから、ゆるやかな弧になるように置いてください」

 −この曲線に沿って、バックスイングをして、曲線に沿ってダウンスイング、フィニッシュまで振り切っていくのですね。この練習はどんな効果があるのでしょうか

 「スイングプレーンが弧を描くということは、みなさんもちろん知っているはずです。でも実際振ると、真っすぐ引いて、真っすぐ出そうとする人が多いのです。特にラウンドになると、みなさん真っすぐ打ちたいという意識が強すぎて、スイングプレーンを忘れてしまうのですね。真っすぐ引くと、その時点でスイングプレーンを外れて、トップの位置がアウトにずれます。ここから真っすぐ出そうとすると、カットに振って、しかも左脇が空きます。スライスやプッシュアウトやチーピンがでるのは、それがおもな理由です。スイングはインサイドに引いて、インサイドに出していきたい。それを視覚的に見えるようにして、よりはっきりと意識させる。いわゆるクラブが体に巻き付くような、体から離れないスイングになります」

試してビックリ トップ位置体感

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 −練習場はそうでもないのですが、ラウンドになると、打つことに夢中になりすぎて、スイングプレーンなんて思い出しもしません。そのうち、どうやって上げていいのかわからなくなります

 「わからなくなりますよね。プロでもたまにどう振っていいのかわからなくなりますから。その時は、こうやってタオルでスイングプレーンをつくって、振ったりしてますよ。では、ちょっと青山さん、振ってみてください」

 青山が試してみた。何度かタオルの曲線に沿って、素振りを繰り返す。

 「いつもとトップの位置がまるで違いますね。青山さんの場合、トップでスイングプレーンからはずれて、真後ろに引きたがるクセがあるのですが、きれいに理想的なところにおさまってます。へたなレッスン書を読むよりも効果があるのかもしれません。トップがいいから、ダウンスイングでもシャフトが立ちすぎず、インサイドから下りてきます。インパクト後のクラブヘッドの走りも、いつもより速い。音が違います」

タオルなしでも立ったままで…

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 −振ってる本人はまったくわかりません。それくらいナチュラルにいいスイングができてるってことですね

 「青山さんはこのドリル、すごく合ってます。しばらく続けるのを勧めます。同じ効果で、タオルを使わないドリルもあります。前傾姿勢を取らず、腰の高さでボールを打つことをイメージして振ってください。これもスイングプレーンの弧をイメージする素振りです。腰の位置で、しかも棒立ちで素振りをしますから、真っすぐ引くことがそもそもできません。必然的にインサイドに引いて、インサイドに出すしかないのです。このスイングから前傾姿勢になったものがゴルフのスイングです」

 −トップがどこに収まるのか、実感できますね

 「最後に単に素振りをするよりも、より実戦的な素振りの仕方も紹介します。弾道をイメージするのです。ドロー、フェード、低い球、高い球。漫然と振るのではなく、ひと振り、ひと振り、弾道をイメージする。フェースのどこに当てるのかも具体的にイメージする。ホームコースを持っているのなら、それを思い出しながら、1番から18番まで、頭の中でラウンドをしながら素振りをしてもいいですよ。パットまで打ったりしてね。こうやって実戦力を鍛えていくのです」

【プロの独り言】運転姿勢見直せばアドレスも変わる

 かねがね思っていることを書きます。ゴルフのアドレスと、車の運転の姿勢って、すごく関係が深いと思いませんか?

 ゴルフのアドレスではお尻を少し突き出し、背筋が伸びて、ふところがある姿勢がいいとされています。わたしも同感です。この姿勢がもっとも股関節を使いやすく、スイングが安定するからです。

 それを車の運転姿勢に応用してみましょう。まず深めに腰掛けます。股関節で上半身を支える感じです。いつもより遠く離れるために、シートを少し前にスライドさせてください。肘はゆったりと曲がる位置。力みなくハンドルを持ってください。深く腰掛けるために、足首が返りやすく、アクセルやブレーキが踏みやすく感じるはずです。疲れも感じにくくなると思います。ゴルフのアドレスに悩んでいる人は、まず運転姿勢から見直すといいかもしれません。

取材協力 明世カントリークラブ 瑞浪市明世町月吉1112番地の88 TEL:0572−69−2326 http://akeyocc.com/

 ▼桑原克典(くわばら・かつのり) 1969(昭和44)年4月4日生まれの47歳。愛知県北名古屋市出身。172センチ、71キロ。愛院大時代は「全日本学生」で優勝するなど、同い年の日大・丸山茂樹らとしのぎを削った。1992年にプロ転向。日本プロゴルフツアーマッチプレー選手権などツアー通算2勝。趣味はガーデニングとアユ釣り。得意クラブはパター。ミズノ所属。

(毎週木曜日の紙面に掲載。紙面では他に「お手軽エクササイズ」も掲載しています。)

 

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