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【桑原克典の「使えるレッスン」】

打ち分けよう!2種類のバンカーショット

2016年9月8日 紙面から

 バンカーショットの打ち方を今週は練習します。バンカーは大きく分けて2種類。フェアウエーバンカーと、グリーン周りのガードバンカー。種類も性質も違う2つのバンカーの打ち方は、まったく正反対だった。

 (聞き手と構成 青山卓司)

フェアウエーバンカーからはクリーンに打つ。キャリーは落ちるが、ランが出る分、飛距離はあまり変わらない

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「長い距離」「グリーン周り」2種類あります

通常よりボールをきっちりと見よう

 −バンカーショットを今週は教えていただきます。同じバンカーでも、フェアウエーバンカーとガードバンカーでは、そもそも性質がまったく違います。打ち方も違うのですか

 桑原「まったく違います。フェアウエーバンカーは文字どおり、フェアウエー上やその脇にあるバンカーです。長い距離を打たなければなりません。対してガードバンカーはグリーン周りにあります。難しいのはガードバンカーです。フェアウエーバンカーは、コツさえつかめば、それほど難しくはありません」

 −では、まずフェアウエーバンカーからレッスンをお願いします

 「フェアウエーバンカーでは、とにかくクリーンに打つことです。そのために必要なことは(1)短く持つ(2)ボール位置は通常よりもボール1個分くらい右にする(3)スタンスを狭くする−です。この3つのポイントを守れば、ダフって脱出できなくなったり、バンカーのアゴに当たって跳ね返ってきたりという致命的なミスは防げます。さらに付け加えると、シャープに振り抜きたいから、持つのはミドルアイアンまでにするといいでしょう。もちろん自信があればフェアウエーウッドやユーティリティーを使っても構いませんが。ボールのどこに当てるのかを明確にしたいから、通常よりもボールをきっちりと見るようにもしてます」

「パン」ときれいな音がするかが目安

ショット後は砂をチェック。めり込んで湿った黒い砂が露出するのはNG。

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 −クリーンに打つための工夫ができれば、比較的打つのは簡単ですね。次にガードバンカーです

 「ガードバンカーはその逆です。クリーンに打つのではなく、ダフらせます。砂を打って、その爆発力でボールを飛ばします。いわゆるエクスプロージョンショットですね。ただし、爆発力と言うから、その言葉に引っ張られて、力ずくで、思い切りリーディングエッジを砂にめり込ませる人がいますが、それでは何度振ってもボールは出ません。ポイントはバウンスです。これを砂に当てれば、爆発は簡単に起きます」

 −バウンスを使えというのはよく聞きますが、これがアマチュアゴルファーにはなかなか難しいんです

 「エクスプロージョンショットの練習をしてみましょう。バウンスが砂に当たったか、リーディングエッジが砂にめり込んだか、その違いは取った後の砂の色でだいたいわかります。エクスプロージョンショットは表面にある乾いた白い砂を薄く取っていきます。それに対して、リーディングエッジがめり込むと、その下にある乾いていないぬれて黒い砂が露出します。音も乾いた砂を爆発させた時はパンというきれいな音がします。では実際に打ってみますね」

<1>クラブのソールは砂につけずにアドレスする<2>振り幅は大きめ。距離は振り幅、スイングスピード、取る砂の量で決まる<3>あまりアウトサイドからカットに振らない。通常のインサイドインの軌道で十分、ボールは上がる<4>きれいな桑原プロのエクスプロージョン<5>体の回転を忘れない。インパクト後は体はクラブといっしょに回転していく

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スイングスピードと振り幅で距離決める

 桑原プロが連続でエクスプロージョンショットを見せてくれた。同じ量の白い砂を次々と取っていく。

 「サンドウエッジはスプーンだと思ってください。たとえばスプーンでスイカを食べるとします。スプーンの底のカーブ(バウンス)を使えば、適量のスイカをすくうことができます。でも、ナイフや包丁でスイカを食べようとしても、スイカに刃(リーディングエッジ)がめりこんでしまって、適量をすくうことはなかなか難しいですよね。同じようにバウンスを使えば、同じくらいの量の砂を取ることができるようになります。ボールの手前にある砂にバウンスをぶつけるように振っていきます。ボール1個分手前がいいですね。あまりカットにならないように、ふつうのショットを打つ感じで振ってください。インサイドからインサイドに振り抜く意識です。インパクト後は体ごと回転させていきます。あとは振り幅とスイングスピードで距離を自由にコントロールすることが可能です」

注意!体の回転が止まるとヘッドが必要以上に走る

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 −いいショットをした時は、いい音がしますね。これがバウンスをうまく使えた証拠ですね

 「あと大切なのは体の回転です。インパクトから先は、ヘッドが走りすぎないように、体も回転してフィニッシュをとってください。もう1つ、距離をコントロールする方法は、スイングスピードです。振り幅だけで距離を調整しようとすると、ピン位置が極端に手前にある時に対応できなくなります。その時は同じ振り幅でスイングスピードをゆっくりにします」

 −バンカーはなかなか練習ができないから、いつまでたってもうまくならないんですよね

 「練習すればするほどじょうずになっていくのがバンカーショットなんです。コースに出た時や、練習場でも併設しているところを探して、練習してください」

【プロの独り言】ボール交換の数

 ゴルフにはいわゆる消耗品と呼ばれるものがあります。ボールやグローブ、ティーペグなどがその代表ですね。

 以前、わたしは1ラウンドで9個の新品ボールを使用していました。1回や2回打ったくらいで、性能はそれほど落ちないのですが、少しでも新しく傷がないボールでプレーをしたかったのです。それにしてもボールをたくさん用意しなければいけないキャディーさんも大変でした。今は1ラウンドで3個ほどの使用に減りました。

 ボールを替える頻度は選手それぞれです。ボギーを打つまでずっと使い続ける選手、前日のラウンドでスコアがよかったボールをもう1度使う選手、1ラウンドで1球しか使わないと決めている選手、もちろん毎ホール替える選手だっています。

 グローブも同様。選手の性格が本当によく出ます。そんな目で1度、試合を見てください。結構楽しいですよ。

 ▼桑原克典(くわばら・かつのり) 1969(昭和44)年4月4日生まれの47歳。愛知県北名古屋市出身。172センチ、71キロ。愛院大時代は「全日本学生」で優勝するなど、同い年の日大・丸山茂樹らとしのぎを削った。1992年にプロ転向。日本プロゴルフツアーマッチプレー選手権などツアー通算2勝。趣味はガーデニングとアユ釣り。得意クラブはパター。ミズノ所属。

取材協力 明世カントリークラブ 瑞浪市明世町月吉1112番地の88 TEL:0572−69−2326 http://akeyocc.com/

(毎週木曜日の紙面に掲載。紙面では他に「お手軽エクササイズ」も掲載しています。)

 

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