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【桑原克典の「使えるレッスン」】

パターと握り方には相性がある

2016年8月18日 紙面から

 意外に無頓着なのが、パターの形状と振り方や握り方との相性。パターのヘッド、シャフト、グリップの重さ、太さ、形状と、振り方、握り方には相性があることをご存じですか。これを知ると、パットの奥深さがわかります。 (聞き手と構成 青山卓司)

多種多様だからきっと見つかる

 −最近パターを替えたら、すごく調子がよくなって、びっくりしました。これまでのヘッドがすごく重くてグリップも極太のピン型から、ヘッドが軽くて、グリップも細いピン型にしました

 桑原「タッチが合うということは、そのクラブが青山さんに合うということなんでしょう。大切にした方がいいです」

 −パターほど多種多様なヘッド、シャフト、グリップがあるクラブはないですよね。なぜ、あれほど多くの種類があるのですか

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 「つくるうえの制約がアイアンやウッドに比べて少ないという点が大きいですね。それと振りやすさを追求していくと、L字型からピン型、そしてマレット型へと移っていったのでしょうね。シャフトの長いクラブも開発されました」

 −ではピン型よりマレット型のほうが簡単に打てるということでしょうか

 「一概には言い切れませんが、マレット型の方が直進性は高く、クラブに仕事を任せてしまえるということが言えます」

 −わたし、以前は重いマレット型を使っていたのですが、ショートが多くて、試行錯誤の結果、今のしっかりと打たないと転がらない軽いピン型にたどり着いたのですが

パターの相性

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 「好みもありますが、相性もあります。さっきも言いましたが、ヘッドの形状だけじゃなく、ヘッドやシャフトの重さ、グリップの太さ、握り方、そして打ち方で相性のいいパターがある程度決まってきます。もちろん、わたしが言っていることが絶対に正しいということではなく、ある程度の傾向と考えてください」

握りやグリップ傾向を考えよう

 −ではその傾向を教えてください

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 「まずパターを持って横にしてください。ひとさし指でネックのあたりでクラブを支えてください。マレット型はフェースが上を向き、ピン型は先端が下を向きます。これはヘッドのバランスを意味します。マレット型はフェースの開閉がしにくいフェースバランス。ボールをつかまえやすいクラブです。ピン型はバックストロークでフェースが開きやすいトーバランスです。ボールを引っかけにくく、どちらかというと右に出してしまうミスが出ます。つまり、フェースを真っすぐ引いて真っすぐ出して振りたいタイプのゴルファーは、マレット型が向いているし、意識的にフェースの開閉を使いたいタイプの人はピン型がいいでしょう」

 −マレット型を使っていた時、引っかけが出ていたのは、真っすぐ出さずに、インに引いてクラブフェースを閉じていたからなんですね。やっとわかった

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 「そうです。マレット型を使って引っかけのミスが出る傾向にある人は、右肩を出して打っている人に多いですね。マレット型はできる限りオートマチックに真っすぐ引いて真っすぐ出すことが原則です。操作性が悪いかわりに、直進性が高く、クラブが仕事をしてくれるから、楽に打てます。だから、よりクラブに仕事をさせやすいように、転がりのいい重くて大きなヘッドが向いているし、自分であまり何かをしないために、感覚を鈍感にさせたい。太いグリップを使ったり、握りをクロスハンドやクローハンドにするのは、そのためです」

 −ピン型に向くのはその逆ということですね

 「わかりやすくまとめましょうか。傾向としてマレット型に相性がいいのは(1)真っすぐ引いて、真っすぐ出していくストローク。手首は使わない (2)重くて大きなヘッド (3)太くて重いシャフト (4)太めのグリップ (5)クロスハンドやクローハンドのように、手首を使いにくく、大きな筋肉で打てる握り方です。ピン型は(1)フェースの開閉をしたい人、リストを使って打ちたい人 (2)軽くて挙動が繊細なヘッド (3)軽くて細いシャフト (4)細いグリップ (5)順手の握り方が向いています」

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 −これはあくまで傾向ということで、絶対にこうしろという意味ではないですよね。わたしの場合は(1)真っすぐ引いて、真っすぐ出すストローク (2)軽いヘッドのピン型 (3)細くて軽いシャフト (4)細いグリップ (5)クロスハンドで打っています

 「いろいろ試して、自分に合う振り方を見つけるための知識だと思ってください。これを参考に試してみることが大切です」

【プロの独り言】ヘッドを軽くしたマレットを特注

 今週のレッスンいかがでしたか? 参考になりましたか。レッスンで書き切れなかった、わたしのパターの工夫を紹介しますね。まず、わたしのパターはヘッドをすごく軽くしてあります。重いものが向いているマレット型で、ヘッドを軽くしたのは、フェースの開閉を使いたいからです。

 マレット型のパターで直進性はいいけど、操作性もよくしたいという、いいとこ取りのパターです。

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 グリップもだから細め。そして握りは逆オーバーラッピンググリップにしてます。普通のオーバーラッピングとかぶせる手が逆で、左手を右手にかぶせて振ります。これは手首をできるだけ使わないように、けど、あまり手先が鈍感にならないようにと試した結果、この握りにたどり着きました。

 みなさんも、いろいろ試行錯誤をしてください。今よりいい振り方が見つかるかもしれませんよ。

 ▼桑原克典(くわばら・かつのり) 1969(昭和44)年4月4日生まれの47歳。愛知県北名古屋市出身。172センチ、71キロ。愛院大時代は「全日本学生」で優勝するなど、同い年の日大・丸山茂樹らとしのぎを削った。1992年にプロ転向。日本プロゴルフツアーマッチプレー選手権などツアー通算2勝。趣味はガーデニングとアユ釣り。得意クラブはパター。ミズノ所属。

取材協力 明世カントリークラブ 瑞浪市明世町月吉1112番地の88 TEL:0572−69−2326 http://akeyocc.com/

(毎週木曜日の紙面に掲載。紙面では他に「お手軽エクササイズ」も掲載しています。)

 

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