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【桑原克典の「使えるレッスン」】

スコアに直結 パターを極める

2016年8月11日 紙面から

 実は桑原克典プロの得意クラブは、パター。パターこそ、プロの神髄が生きるクラブなのだ。その極意は実にシンプルで、かつユニーク。克典流の振り方、距離感の出し方を身に付けて、パットマスターになろう。 (聞き手と構成 青山卓司)

意外にできていない等速スイング

 −今週はいよいよパットの打ち方のレッスンです。桑原プロの得意クラブはパターなんですよね。極意がありそうで、ワクワクします

 桑原「わたしの考え方はすごくシンプルです。できる限り簡単に打つ。それがゴルフ上達のコツです。パターはまさにそうです」

 −シンプルに振るということですね。わたしもそれを実践しています。でも距離が全然合わなくて、困ってます

 「普段はどんなふうに打とうとしているのですか」

 −等速のスイングです。バックスイングとダウンスイングが同じ速さになるように、手首を使わず、加速をさせないイメージで振っています

 「わたしとまったく同じ考え方です。わたしの場合は振り子をイメージしています。同じスピードで手首を使わずに振ったほうが距離感は出しやすいですから。なぜ、同じ考え方でわたしは距離感が合い、青山さんが合わないのか。まず、青山さんのパットを見せてもらいましょう」

アマチュアに多い左手首のロック

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 青山がパットに挑戦した。3メートルのストレートライン。ボールはカップを30センチほどオーバーして止まった。

 −入りませんでした。でも30センチオーバーだから、距離感はまあまあかな

 「青山さんが距離感が出せない理由がわかりました。青山さん、等速スイングとかおっしゃってますが、わたしに言わせれば、それからはほど遠いスイングで打ってます。ちゃんと手首を使って加速させてます。しかもインパクトから左手首がロックされて、止まってしまっているから、インパクトからヘッドがまったく前に出ない。これでは距離感なんて合うわけがありません」

 −ショックです! 手首を使わないと口でいいながら、実際は思い切り使っているのですね

 「わたしが見る限り、だいたい8割くらいのアマチュアゴルファーが、『わたしは手首を使っていない』と言いながら、しっかりと手首を使って打ってます。青山さんもその8割の中の1人ですね」

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 −がっかりですけど、距離が合わない理由がわかって、ある意味で収穫です。それくらい、手首を使わないスイングというのは難しいのですね

 「そうです。まず意識としては打つというよりも、転がすイメージ。ボールが後ろから転がってきます。それをヘッドを加速させることなく、そっと押してカップまで運んでいくイメージ。打つという気持ちが強いと、手首を使ってヘッドを加速させてしまいます。あくまで転がすです。トップで誰かにクラブヘッドを持ってもらってください。その持ってもらった手を離せば、重みだけでクラブヘッドは落ちていきます。これがわたしが言う、加速させない振り子スイングです。支点は首の付け根のあたり。大きな振り子を振るイメージを持ってください」

 −それで距離感が合うようになるのですか

 「もう1つ教えます。距離を合わせるということは、カップまでのスピード感を合わせるということです。ボールがカップに落ちていくスピードが常に一定の人は、パットが上手な人ですね。反対側のカベにドンと当てるほど強くなく、ジャストタッチでもない。まるでボールが意志を持って、カップに入っていくような感じです。上り、下り、フックライン、スライスライン。すべて同じスピードで勢いよくストンとボールをカップに落とせるように振ります」

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 −カップにストンですね。イメージとしてはわかります

 「もっと大きな穴に入れるとか、半径1メートルの大きな円に寄せるとか、カップを1メートルオーバーさせるイメージとか言いますよね。でも大切なのはやはりカップに入れるイメージです。例え10メートルだろうが、20メートルだろうが、入れるイメージを持って振ってください。それをスタート前の練習からずっと持ち続けると、必ず距離は合うようになります」

【プロの独り言】戦う前の環境整備

 リオデジャネイロ五輪が始まりました。連日の熱戦や日本選手のがんばり、目が離せませんよね。

 大会前は選手村の不備、インフラの不備、会場の不備など、トラブル続きでした。スポーツ選手にとって住環境はパフォーマンスに直接影響する大切な問題です。他人ごとではなく、新聞の報道などを読みました。ゴルフのツアーでも、少しでも環境のいいホテルを確保しようと、わたしも相当に前から予約をしてました。仲間と食事をすることが好きな選手は街の中心に、静かな環境が好きな選手は郊外の宿泊施設を予約していましたね。

 ゴルフも含め、五輪はこれからさらに盛り上がっていくことでしょう。わたしも応援します!

 ▼桑原克典(くわばら・かつのり) 1969(昭和44)年4月4日生まれの47歳。愛知県北名古屋市出身。172センチ、71キロ。愛院大時代は「全日本学生」で優勝するなど、同い年の日大・丸山茂樹らとしのぎを削った。1992年にプロ転向。日本プロゴルフツアーマッチプレー選手権などツアー通算2勝。趣味はガーデニングとアユ釣り。得意クラブはパター。ミズノ所属。

 ◆教わる人 青山卓司。本紙のゴルフ担当デスク。入社25年目の52歳。ゴルフ歴14年。飛距離自慢で、小技はさっぱりのマッチョ系ゴルファー。

取材協力 明世カントリークラブ 瑞浪市明世町月吉1112番地の88 TEL:0572−69−2326 http://akeyocc.com/

(毎週木曜日の紙面に掲載。紙面では他に「KARADAれしぴ」も掲載しています。)

 

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