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【桑原克典の「使えるレッスン」】

加速も減速もダメ!!クラブの重みで落とすだけ アプローチはシンプルに

2016年7月7日 紙面から

 簡単にパーオンできないアマチュアゴルファーにとって、スコアを整える最大の武器こそ、グリーン周りのアプローチだ。OKに寄せる、またはカップに入れるためのアプローチの神髄を桑原克典プロが教えてくれた。 (聞き手と構成 青山卓司)

基本ができればスコアも安定 

 −ドライバーの飛ばしのレッスンの次は、アプローチです。ドライバーとは真逆のレッスンですが、どっちがスコアに直結するかといえば、アプローチです。失敗すると、簡単にプラス2、プラス3がつき、逆にチップインに成功すればバーディーやパーも増えるはずです

 桑原「それだけじゃないですよ。アプローチは単純にそのホールのスコアだけじゃなく、その日のプレーの流れも左右する大事な要素です。実はわたしが最も得意にしているのが、このアプローチです。飛ばしでは若い選手にはかないませんが、寄せの技術なら自信あります。それをみなさんに伝えていきたい」

 −何からいきますか。スピンの効いたアプローチでしょうか、それともロブショットですか

 「アプローチにロブはほとんど必要ありません。ロブショットというのは、ミスショットをしてしまった代償のようなものです。それより、小さなミスやうまく打てたのに、少しだけグリーンをはずしてしまったような、簡単なアプローチを取りこぼさないレッスンから始めましょう」

サンドウエッジはバウンス利用する

グリーン周りのアプローチ。エッジの少し外。ピンまで10メートルほどのほぼストレートのライン

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 桑原プロが立ったのはグリーン周り。エッジまで1〜2ヤード、エッジからピンまで10メートルあまりの場所にボールを置いた。

 「青山さん、これを打ってみてください。ラインはほぼまっすぐ。弱いと少しスライスします。最も簡単な寄せのパターンです。これをOKに寄せたい。あるいは入れてしまいたい。これがゴルフと言ってもいいでしょう」

 青山が挑戦してみた。低く出たボールはうまく転がってピン手前2メートルで止まった。

 「ギリギリの合格点ですね。あの位置なら1パットで上がれます。はずしても2パットですから。でも気になる点が何点かありました。それを言いましょう。まず青山さんの打った跡を見てください。キャリーで言えばたった10ヤードほどのアプローチなのに、ターフが取れてます。正しい打ち方ならば、この距離のアプローチでターフが取れることはありません」

 −実は少しダフっていたんです。たまたまカップまでボールが寄ってくれたからよかったけど、本当はミスショットでした

 「クラブフェースがボールに直接当たらずに、ボールの前にあるターフをリーディングエッジが削っています。クラブフェースをかぶせすぎて、しかも鋭角に落としているから、リーディングエッジがターフに当たってしまっています。サンドウエッジにはバウンスというものがあって、正しいアプローチはこのバウンスを滑らせるから、ターフは取れないはずなのです。もう1つ気になったのは、青山さんはボールに当たった瞬間にグリップが止まってしまいました。グリップが止まったら、手首を使ってクラブヘッドを出すしかなくなります。つまり手首を使ってしゃくるという動きになります。余分な動きが多すぎます。アプローチはシンプルに、簡単な動きにしたいものです。シンプルに寄せることが一番いいのです」

体の回転のまま腕は何もしない

構え (1)ボールはスタンス真ん中からやや右 (2)グリップは左ふともも前

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 −では、どうしたらシンプルになれますか

 「まず構えが大切。ボールの位置はスタンス真ん中からやや右にしてください。グリップは左ふとももの前。構えでハンドファーストをつくることが大切なんです。自分が落としたい距離までクラブを上げたら、クラブヘッドの重みを生かして、落としていく。決して腕で加速させたり、減速させたりしない」

 −加速も減速もさせず、ヘッドの重力で落とす。つまり腕では何もしないということですね

 「そう。何もしないということがすごく大切。腕で何もしなければ、クラブヘッドは構えた場所に戻ります。ヘッドの最下点はボールの先にあるから、クラブはさらに下にいこうとするけど、地面があります。その地面をバウンスが滑るからターフも取れない。逆に腕の力でヘッドを引っ張り落とすと、ヘッドが鋭角に地面に入り、バウンスではなく、リーディングエッジでターフを必要以上に削ったり、ダフッたりします」

 桑原プロがアプローチを打った。ボールはキャリーで5メートル飛んで、転がり、カップの手前で止まった。

 −お見事。確かにターフはまったく取れてません

 「ポイントはハンドファースト。切り返しからは何もしない。ヘッドの重量を生かして落とすだけ。主役はクラブヘッドです。打つ人間は脇役。だから脇役は主役の邪魔をしないことです。これが最も基本的なアプローチの打ち方です。スピンも必要以上にかけません。転がさないと寄りませんから」

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【プロの独り言】帽子の汗シミ予防は湯につける

 梅雨明けも、もうすぐそこです。夏ゴルフの本格シーズンがいよいよ始まります。夏ゴルフは暑さとの戦いです。塩分や水分の補給にだけは気をつけてください。たっぷり汗をかいたラウンド後のキャップやサンバイザーの手入れ、ちゃんとしていますか。そのまま放置しておくと、汗染みのもとになります。

 わたしが今でもやっている汗染みにならない手入れを教えましょう。ラウンド後に帽子を熱湯につけておくだけです。これだけで染みになりません。つけ終わったら、絞らず蛇口とかにかけておいてください。蛇口とかお風呂なら水滴が落ちても気になりませんよね。湯につけたキャップやバイザーを絞ると、それだけで型が崩れます。プロもラウンド後はホテルでこんな手入れをしているんですよ。試してみてください。

 ▼桑原克典(くわばら・かつのり) 1969(昭和44)年4月4日生まれの47歳。愛知県北名古屋市出身。172センチ、71キロ。愛院大時代は「全日本学生」で優勝するなど、同い年の日大・丸山茂樹らとしのぎを削った。1992年にプロ転向。日本プロゴルフツアーマッチプレー選手権などツアー通算2勝。趣味はガーデニングとアユ釣り。得意クラブはパター。ミズノ所属。

取材協力 明世カントリークラブ 瑞浪市明世町月吉1112番地の88 TEL:0572−69−2326 http://akeyocc.com/

(毎週木曜日の紙面に掲載。紙面では他に「お手軽エクササイズ」も掲載しています。)

 

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