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【桑原克典の「使えるレッスン」】

自分の利き足知って最適スタンスを見つけよう

2016年5月12日 紙面から

何となくで構えていませんか?

 ゴルフの基本中の基本に、スタンスがある。広げる幅だけでなく、オープン、クローズド、体重のかけ方など、さまざまな基本と応用がある。自分に合ったスタンスの見つけ方を、桑原克典プロに聞いた。

 (聞き手と構成 青山卓司)

ゆったり振れる足幅を見つける

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 −読者からの質問で、スタンスについて教えてほしいという声が寄せられています。桑原プロが考えるスタンスの基本って、何でしょう

 桑原「スタンスはとても大切ですね。これまでゴルフをやってきた中で、自分が思っているスタンスについての考え方を言いましょうか」

 −そうですね。スタンスって、何となく構えて、何となく打っているのですが、それが自分に合っているのかどうかがわからない

 「何となく構えているというのは、体の要求に対して、本能的に合わせているのではないでしょうか。例えば、ボールを遠くに飛ばしたい時は、下半身を安定させるために、スタンスは自然と広めになるし、とにかくアイアンでピンポイントに攻めなければいけない場面では、体重移動をあまりしたくないから、スタンスは自然に狭くなります。これは意識してやっているというより、体が反応しているという部分はありますよ」

 −そうですね。最近、わたしはドライバーのスタンスがどんどん狭くなってきてるんですけど、これは曲げたくないから、スエーをしないように、スタンスを狭くしています。そんなことでしょうか

かかと体重にすると、前傾が維持できなくて、お尻だけが下がった構えになる。これではいいスイングができない

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 「自分のスイングスピードによる遠心力に耐えられるスタンスなら、それでいいと思います。いろいろ試して、スムーズに振れる幅を見つけてください。スタンスの幅よりも大切なのは、足の裏のどこに体重がかかっているかです」

 −どこが正しいのでしょうか

 「まず一番いけないのは、かかと体重ですね。スポーツの中でかかと体重でやっていいスポーツって何かありますか。わたしは思い付きません。体重を感じる場所は、足の裏の中心でも、土踏まずでもいいのですが、できたらつま先寄りで立てるといいと思います。ただ、筋力や、支えている体重がそれぞれ違いますから、絶対につま先寄りにしなさいと言っているわけではありません。できたらつま先寄り、真ん中でも構いません。かかとだけはやめてください」

 −かかと体重がだめな理由は何でしょうか

 「そもそもかかと体重では、構えが安定しないから前傾の維持ができません。安定させようとすると、お尻だけが落ちた構えになります。この構えで振ると、クラブフェースの開閉が大きくなりすぎてしまうのです。だから出球も安定しません」

軸足が左ならクローズド派?

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 −基本の1つ目はつま先寄り体重ですね

 「次に両足の開き方ですね。3種類あります。まずスクエア、そして左足を引いたオープン、右足を引いたクローズドです。基本はもちろんスクエアです。ボールと目標を引いた線と、スタンスが平行になっている構えです」

 −わたし、スクエアとオープンスタンスはできるんですけど、クローズドスタンスでは、どうしても振れないんです

 「わたしといっしょですね。わたしもオープンでは振れるけど、クローズドスタンスにすると、どこにクラブが上がっているのかわからなくなります。経験から言うと、オープンとクローズドって、軸足がどっちにあるかで、決まってくると思うんですよね」

 −軸足ですか

 「そうです。軸足とは利き足の反対の足です。わたしなら利き足は左ですから、軸足は右になります」

 −わたしもそうだ。利き足は間違いなく左です

 「利き足の見つけ方は、真っすぐ立って、前に倒れてみてください。最初にかばって出た足が利き足です。軸足が右、つまりわたしや青山さんのようなゴルファーは、どちらかというと、スクエアスタンスかオープンスタンスが向いていると思います。右軸で回るから、オープンのほうがバックスイングで上げやすいんです。逆に、軸足が左の場合はクローズドスタンスのほうが構えやすい。プロゴルファーで言えば、谷口徹さんがそうですね」

(左から)<1>まっすぐ立つ<2>前に倒れると<3>倒れないように足を出す。出した足が利き足。桑原プロは左が利き足

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 −オープンやクローズドって、利き足と関係があったのですね。かつてわたしもクローズドスタンスを試したことがあるのですが、どうしてもスムーズに振れなかった。そもそも、わたしの場合は理にかなっていなかったんですね

 「確かにスタンスは、その時代のはやりやすたりってありますからね。試すのはいいことですけど、はやっているからといって、合わないスイングにこだわると、いいことはないですね」

 −あと何かポイントってありますか

 「オープンにしてもクローズドにしても構わないのですが、肩の向きだけは必ず、目標方向と平行にしてください。肩の向きまでスタンスの方向にしてしまうと、ボールは間違いなく曲がります。肩のラインは必ず、ボールと目標を結んだ線と平行が基本です」

【プロの独り言】中日クラウンズで見えたもの

 4月28日から5月1日にかけて、名古屋ゴルフ倶楽部和合コースで開催された男子ツアーの中日クラウンズに出場しました。結果は、何とか予選は通過したものの、47位でした。不調の原因はバックスイングにありました。

 プロゴルファーの感覚で表現すると、「バックスイングがうまく入らない」のです。はたからは、どんなにいいスイングで、いいボールを打っているように見えても、実は本人は振っていてすごく気持ち悪いんです。だから肝心なところでミスが出る。そんな気持ちのまま、4日間プレーしてしまいました。

 ただ、その中でつかんだものもあるし、課題も見えてきました。プロゴルファーとしてトーナメントに出場している以上、何とか結果を出したいと思っています。いいプレーをして、大きな拍手をもらえるようにがんばります。応援よろしくお願いします。

 ▼桑原克典(くわばら・かつのり) 1969(昭和44)年4月4日生まれの47歳。愛知県北名古屋市出身。172センチ、71キロ。愛院大時代は「全日本学生」で優勝するなど、同い年の日大・丸山茂樹らとしのぎを削った。1992年にプロ転向。日本プロゴルフツアーマッチプレー選手権などツアー通算2勝。趣味はガーデニングとアユ釣り。得意クラブはパター。ミズノ所属。

取材協力 岐阜セントフィールドカントリー倶楽部 岐阜県関市神野宇宮後3496 TEL:0575−29−0888 http://www.st-field-cc.net/

(毎週木曜日の紙面に掲載。)

 

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