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【桑原克典の「使えるレッスン」】

距離とレイアウト違うのに… いつでも1オン狙ってませんか? コースの設計意図を読む

2016年4月14日 紙面から

 「ラウンドですぐに使える即効レッスン」の第2弾は、パー3のマネジメントです。桑原克典プロの攻略方法は、パー3をひとまとめにせず、コースを分類して考えること。長いパー3と短いパー3では、攻め方が根本的に違うのだ。 (聞き手と構成 青山卓司)

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あなたはワナに引っかかっている

 岐阜セントフィールドカントリー倶楽部の2番ホールは、レギュラーティーからは181ヤードのパー3。打ち下ろしで右と奥に計3つのバンカーでガードされている。

 −パー3のマネジメントを教えてください。長い距離のパー3って、特に苦手です

 桑原「青山さんは、パー3になると、全部1打目でグリーンを狙っていませんか。その時点で、コース設計者のトラップ(わな)に引っかかっているんですよ」

 −え、狙ってはいけないのですか。パー3は1オンしないとパーが取れないじゃないですか

 「狙ってもいいですよ。でも長いパー3は苦手なんですよね。だったら、その攻略法を考えましょう。やみくもにグリーンやピンを狙うゴルフはもうやめて、考えるゴルフをしましょうよ。まずパー3を大きく2つに分けます」

 −分類ですね。距離が長いパー3と短いパー3でしょうか

 「その通り。そして距離によって、コースの設計者は意図的にレイアウトを変えることが多いのです」

 −レイアウトを変えるということは、攻め方が変わるということですね

 「まず長いパー3は、距離が長いということが、そのホールの難易度を上げています。だから、グリーン周りを特別に難しくする必要はありません。グリーン手前に花道をつくって攻めやすくしたり、バンカーや池などのハザードをあまり配置したりせず、比較的単純なレイアウトが多いのです」

桑原プロのスイング アイアンならこれがフルスイングのトップ

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 −長い上にグリーン周りまで難しくしたら、いやになってしまいますものね

 「逆に距離が短いパー3は、グリーン周りに池や、バンカーを配置するホールが多いのです。短いクラブで狙っていける分、グリーンをはずした時に、ハザードにつかまって、罰を受けるような設計になっていることが多いのです」

 −なるほど、やみくもにグリーンを狙わなくていいとプロが話した理由は、ここですね

 「長いパー3は、長いクラブで打つ分、曲がりやすくもなる。それなら、届かなくても1打目を花道に打てば、確実に2オンできます。ラウンドが始まったばかりの2番ホールですから、ボギーでOKです。寄せ次第でパーも取れます」

 −設計の意図を読むとはそういうことなんですね

 「だから距離が短いパーは、グリーンをはずした場合に、相応の罰が待っています。グリーンをはずさないためには、まずピンがどこにあろうと、グリーンのセンターを狙うのがいいと思います。グリーンセンターなら、どっちの方向にずれても、グリーンに乗る可能性が高いですから」

 −ピンを狙わず、グリーンセンターを狙う。そこから2パットでパーを取るということですね

 「まだ2番ホールです。無理にバーディーは狙わなくていいんです。心をざわつかせず、静かにプレーをしてください」

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グリーン外せば大ケガ待ってる

 −では、この2番ホールはいかがでしょう。181ヤードと比較的長いパー3です。グリーン右にバンカーがあり、奥にも2つある。さらに右サイドはOBラインが非常に浅いというホールです。ということは、グリーン手前に空いているスペースがあるから、そこから攻めろということですね

 「その通り。青山さんは何番で打ちますか」

 −アゲンストが強く、春とはいえ相当に冷えてます。ここは5番アイアン(5I)で打って、届かなくても、手前ならいいという攻め方をしてみます。わたしの5Iの飛距離は170ヤードです。

 青山が5Iで打った球はグリーン手前10ヤードに落ちた。

 −ダフりはしたのですが、だいたい狙ったところに打てました

 「一番いいところですね。これなら寄せ次第でパーが取れます。このグリーン、アンジュレーション(起伏)がきつくて、5Iだと乗っても、グリーンから飛び出してしまう可能性もあります。さらに左にはずすと、ほぼ間違いなくOBになります。相当に難易度の高いパー3です。パー3だからと、とにかくグリーンを狙うというのはマネジメントではありません。はずしてもパーを取る。あるいはボギーでいいというゴルフも、時には必要です」

【プロの独り言】

 最近はキャディーをつけないセルフプレーがほとんど主流のようになってきました。キャディーフィーがつかない分、プレー代も安く抑えられるからでしょうか。

 需要が減った分、キャディーを減らしているゴルフ場も増えていると聞きました。

 でも、少し考えてみてください。キャディーの仕事は実に多岐にわたっています。グリーン上でボールをふく、ピンを抜く、ラインを読む、パターを持ってくるにはじまって、持っているクラブの確認、ターフへの目土などのコース保護、プレーヤーの安全確保、前後の組への心配りなど。これらをすべてキャディーに任せています。

 ツアー競技ではキャディーがつかないなんて考えられません。プレーに集中したいのだったら、キャディー付きがおすすめです。もしかしたら、ベストスコアの更新もできるかもしれませんよ。 (桑原克典)

 ▼桑原克典(くわばら・かつのり) 1969(昭和44年)4月4日生まれの47歳。愛知県北名古屋市出身。172センチ、71キロ。愛院大時代は「全日本学生」で優勝するなど、同い年の日大・丸山茂樹らとしのぎを削った。1992年にプロ転向。日本プロゴルフツアーマッチプレー選手権などツアー通算2勝。趣味はガーデニングとアユ釣り。得意クラブはパター。ミズノ所属。

 ◆教わる人 青山卓司。中日スポーツのゴルフ担当デスク。入社25年目の52歳。ゴルフ歴14年。飛距離自慢で、小技はさっぱりのマッチョ系ゴルファー。

取材協力 岐阜セントフィールドカントリー倶楽部 岐阜県関市神野宇宮後3496 TEL:0575−29−0888 http://www.st-field-cc.net/

(毎週木曜日の紙面に掲載。紙面では他に「お手軽エクササイズ」も掲載しています。)

 

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