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【井上透の最先端メソッド】

芝や練習場マットを使って正しい入射角を判断しましょう

2020年1月16日 紙面から

 年末年始で2週間休み、今年最初のレッスンです。今回から3回に分けて「ボールの飛び方を決める3要素」について説明します。3要素とは(1)クラブ軌道(2)フェース向き(3)打点、です。この3つで球がどこに打ち出されて、どのように飛んでいくかが決まります。その中で、まず最初に直さなくてはいけないのは(1)クラブ軌道です。今回は、正しい入射角で振り下ろせるようになる練習法を紹介します。 (取材・構成 堤誠人)

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ほどいた状態直す

 なぜ、最初にクラブ軌道を直さなければいけないのか。それは、仮にフェース向きと打点が合っていたとしても、例えばアウトサイドインのスイングをしている人がクラブ軌道を修正しようとすれば、フェース向きと打点も連動して一緒に動いてしまう傾向があるからです。

 多くのアマチュアゴルファーは、切り返しから「ため」ができずに「ほどいた」状態でクラブが下りてきてしまいます。これらの動作を直すことで、クラブ軌道が適切になります。

 上級者はダウンスイングから「ため」をつくって、インサイドからクラブが下りてきます。これに対して多くのアマチュアは、切り返しから「ため」ができずにアウトサイドから下りてきます。これが、インサイドからクラブが遅れて入ってくるようになれば適切な動きになります。

芝の向き見て判断

 では、どのように自分のクラブ軌道を把握するのか。ラウンドの時はターフの向きを見てください。左の方に流れていればアウトサイドイン、右の方へ向いていればインサイドアウトということです。ターフの向きが目標の方向へ向いているかどうかで、正しい軌道が身に付いているかどうかが判断できます。

 ただ、クラブ軌道は内側から、真ん中から、外側からといった、後ろから見た時の方向だけではありません。上から来る、払うように来る、下から来るといった、正面から見た時の入射角度もあります。

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地面こすり抜ける

 これについては、練習場でマットなどをたたいてください。クラブが上から来すぎると、地面に刺さるように「ドン」と大きな音がします。払うようなスイングでは「シュッ」と滑るような音がします。また、下から入りすぎると右足の前にクラブが入ってしまいます。

 このように、ヘッドが落ちる位置や音で適切な入射角度を判断してください。正しくクラブが落ちれば、体の中心より少し左側へ滑るように入ってくるはずです。地面をこすった後で抜けていくような感じがすれば、適切に上から入ってきたということです。この感じをつかんでください。

注意深く見て把握

 人工マットで練習しても、自分の軌道を確認できます。どのように芝をこすったのかということは、注意深く見れば把握できるはずです。素振りで正しく芝をすれているのか? 正しい方向へ芝が向いているのか? これらができているということが、正しい軌道ができているということになるのです。

 正しい軌道のイメージで打てば、3要素のうちの一つ((1)クラブ軌道)をクリアできるということになります。

 ただ、これだけではフェース向きと打点が合っていなければ、球は真っすぐには飛びません。次回以降で、残る2つの要素について説明します。

【井上透のひとりごと】

いよいよ近づく東京五輪 日の丸ドリームチームは実現できるか

 東京五輪が、いよいよ近づいてきました。毎年、開催されるメジャートーナメントとは違い4年に一度の開催。しかも、賞金ではなく名誉を懸けた戦いです。そのため、選手の多くは五輪出場への思いを強く持っています。

 出場の条件は、男女とも1カ国・地域から2人まで。しかし、世界ランキング15位以内に入れば最大4人まで出場することが可能です。現在、日本の女子は畑岡奈紗プロが6位、渋野日向子プロが11位、鈴木愛プロが14位につけており、このままであれば3人の選手を送り出すことができます。

 男子は松山英樹プロが21位、今平周吾プロが33位、石川遼プロが83位です。松山プロと今平プロの2人が有力でしょう。

 それと、東京五輪でゴルフが注目されるためには、タイガー・ウッズ(米国)が出場するかどうかも重要です。ウッズがいるといないとでは、盛り上がり方が全く違うでしょう。

 現在の世界ランキングは7位で、米国勢の5番手。日本のゴルフファンとしては、昨年10月のZOZOチャンピオンシップで見せてくれた松山との優勝争いの再現を期待したいところです。

 <井上透(いのうえ・とおる)> 1973(昭和48)年4月3日生まれ、横浜市出身の46歳。大学生の時に渡米し、ゴルフ理論を学ぶ。97年に日本初のプロコーチとなり、現在は成田美寿々や穴井詩らを指導。世界ジュニアゴルフ選手権の日本代表監督を務めるなど、ジュニア育成にも力を入れる。2016年から東大ゴルフ部監督。

 取材協力 横浜本牧インドアゴルフ練習場(横浜市中区本牧原15の6グロブナースクエアB1)(電)045(228)7739

(毎週木曜日の紙面に掲載)

 

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