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【井上透の最先端メソッド】

最新メカ駆使 科学的に理想のフォームを追求しましょう

2019年10月3日 紙面から

最新機器を使った最先端のメソッドを紹介します

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新レッスンスタート

 初めまして、プロコーチの井上透です。これから半年間、世界最先端のゴルフメソッドを紹介します。現在、次々と登場しているスイング解析の最新機器を使って正しい体の使い方を説明し、アマチュアの人に改善の「気づき」を与えられたらいいな、と思っています。どうぞよろしくお願いします。 (取材・構成 末松茂永)

バイオメカニクス

 昨今は、高校野球のピッチャーでも球速150キロを超える球を投げます。それは、バイオメカニクス(生体力学)などの科学的見地から動作の解析が行われ、速い球を投げる最適なフォームが分かってきたからです。ゴルフでも300ヤード以上を飛ばす選手がたくさん出ています。ボールやクラブの開発努力もありますが、ゴルフスイングの変化が背景にあります。

 歴史を追って、スイングの変遷を見てみます。1970〜80年代は、逆C字形スイングが主流でした。ジャック・ニクラウス、ジョニー・ミラー(ともに米国)に代表されるスイングです。フィニッシュの形を後ろから見ると「C」の字を逆さまにしたように、背中が反っていました。私はこのころを「飛距離の時代」と呼んでいます。

 90年代に入るとトム・カイト(米国)、ニック・ファルド(英国)といった選手が出てきました。このころを「方向性の時代」と呼んでいます。右肩上がりに伸びていた飛距離が、この時代からぴたりと止まりました。そして今は、飛距離がまたぐっと伸びてきました。繰り返しますが、バイオメカニクスなどによる動作解析が進み、どう体を使えば飛距離が出るのかが明確に分かってきたからです。

科学的見地を用いた最先端メソッドで、理想のスイングを追求しましょう

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「正しい」を考える

 これからのレッスンは、多くのアマチュアゴルファーが正しいと思って信じてきたこと、例えば「頭は絶対に動かすな」「ボールをよく見て打て」といった指導にも目を向けます。悪いわけではありませんが、飛距離でなく、方向性を強く求めた教えです。400ヤード以上を飛ばすドラコン選手はいますが、400ヤードを飛ばすツアープロはいません。あまりにも飛距離を求めすぎると方向性が失われるため、ツアーで戦えないからです。

 今、ツアーの現状はどうなっているでしょうか。ハイレベルなツアーになるほど、より飛んで曲がらない選手が上位に入っています。飛距離を求める傾向が強まると同時に方向性を併せ持った選手が勝つ。これが世界の潮流です。

機器使わぬ方法も

 今のプロゴルファーは弾道計測器、スイング解析器などの最新機器を使い、自分に合った理想のスイングを追い求めています。でも、アマチュアの人はなかなかそういう機会がないと思います。本欄では、機器を使わなくてもできるメソッドを紹介します。飛距離の伸ばし方についても、皆さんの知らないことをお伝えしますので、楽しみにしていてください。

【井上透のひとりごと】

アジアは巨大市場…シード拡大で盛り上がってほしい

 私ごとで恐縮ですが、東大2年の長男・達希が9月中旬、ツアープロの下部大会に出場しました。プロツアーの参戦は本人も初めてですが、東大生としても初めて。予選落ちでしたが、経験しないと味わえない世界を肌で感じたと思います。

 今季から下部ツアーの制度が見直されました。シーズン終了後、昨季の7人を大幅に上回る成績上位20人が来季のツアーシード権を得られるようになりました。そのため、タイや韓国など海外勢が増え、レベルが一気に上がりました。

 男子のゴルフ市場が縮小傾向と言っても、アジア全体では巨大市場です。賞金が高く、これからも海外勢の参戦は増えるでしょう。下部ツアーの活性化とともに、ツアー全体の盛り上がりを期待しています。

<井上透(いのうえ・とおる)> 1973(昭和48)年4月3日生まれ、横浜市出身の46歳。大学生の時に渡米し、ゴルフ理論を学ぶ。97年に日本初のプロコーチとなり、現在は成田美寿々や穴井詩らを指導。世界ジュニアゴルフ選手権の日本代表監督を務めるなど、ジュニア育成にも力を入れる。2016年から東大ゴルフ部監督。

 取材協力 横浜本牧インドアゴルフ練習場(横浜市中区本牧原15の6グロブナースクエアB1)(電)045(228)7739

(毎週木曜日の紙面に掲載)

 

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