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【一般スポーツ】

湯上、円盤投げで復調気配のV 中部実業団対抗、「うまく修正できた」

2019年5月13日 紙面から

男子円盤投げで55メートル31で優勝したトヨタ自動車の湯上剛輝=岐阜市の長良川競技場で(金田好弘撮影)

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 陸上の中部実業団対抗(中日新聞社共催)の最終日が12日、岐阜市の長良川競技場であり、男子円盤投げは日本記録保持者の湯上剛輝(26)=トヨタ自動車=が55メートル31で優勝。自身が昨年打ち立てた大会記録に1メートル余り及ばなかったが、表情は明るかった。

 滑りやすいサークルにてこずった。「投げるときに足が滑って、軸がぶれてしまった」と湯上。それでも立ち位置や足の幅を変えて、最後の一投で最長記録を出した。「円盤の重さを最後に初めて感じられた。悪いなりにもうまく修正できた」とうなずいた。

 日本記録を塗り替えた昨年の日本選手権以降、精彩を欠いた。記録更新への焦りから投げ急ぐ悪癖が染みついていた。「自分の良さは投げる前にじっくりと回れるところ。本来なら力をためるようにじわーっと回り始めるのに、今はスルッと回ってしまっている」

 今春のアジア選手権前はどん底だった。練習で50メートルにも届かなかった。迎えた本番では「開き直るしかない」と諦めが好転した。57メートル90の4位と納得できる成績でなかったが、肩の力が抜け、好調時の感覚がよみがえってきた。先週の水戸招待は久しぶりの59メートル台で優勝した。

 「力みが取れて調子が上がっている。兆しはあるけど、まだもう少し。ただ、昨年の今ごろもこんな感じだったので、前向きに捉えたい」。照準を合わせる6月の日本選手権は「結果にこだわると良くないので、楽にやりたい」。1年間の苦悩を無駄にしない。 (末松茂永)

 ▼湯上剛輝(ゆがみ・まさてる) 1993(平成5)年4月14日生まれ、滋賀県甲賀市出身の26歳。183センチ、107キロ。先天性難聴で、競技中は補聴器を外し無音の世界で戦う。滋賀・守山高から中京大へ進学。62メートル16で優勝した昨年の日本選手権では3回続けて日本記録を更新。65メートルの参加標準記録を破り、今秋の世界陸上(カタール)出場を目指す。

 

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