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【羽ばたけ中部勢】

代表首脳陣にぜひ見てほしい!ホンダ鶴川達彦のパスさばき…大学時代、バックスからプロップに転向

2020年2月12日 0時15分

1日のトップリーグ、トヨタ自動車戦の後半から出場したホンダの鶴川(中)

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決断後、3〜4カ月で体重15キロ増やす

 ラグビー・トップリーグ(TL)のホンダに今季入団したプロップの鶴川達彦(24)は、TL開幕戦で先発出場を果たし、第4節まで全試合に出場する。バックスにひけをとらないパスワークと豊富な運動量で存在感を放つ。経験の浅いスクラムに磨きがかかれば、日本代表入りも見えてくるホープだ。

 日本代表の首脳陣にぜひ見てほしい。182センチ、112キロのプロップが披露する「パスさばき」を。サインプレーを考案するコーチの目に留まれば、フッカー堀江翔太(パナソニック)のように鶴川を交えたムーブが、次々と浮かんでくるはずだ。

 孤立しがちな味方選手をサポートする嗅覚にも優れる。TL第2節のクボタ戦。守備ラインの裏を抜け出すホンダ選手を狙ってカメラのシャッターを切った。確認すると、ボール保持者のそばか写真の片隅に鶴川が写り込んでいたのだ。走力、豊富な運動量を裏付ける証拠でもある。

 それもそのはず。大学1年まではバックスのセンターを本職とし、公式戦出場も果たした。体の大きさを見込まれて、2年からナンバー8に。そして3年時、就任したばかりの山下大悟監督にプロップへの転向を打診された。

 2週間ほど回答を保留し、「試合に出られるなら」と受け入れた。バックスからフォワードへの配置換えに違和感はあまりなかった。しかし、いかつい男同士がスクラムの最前列で組み合うプロップとなると話は別だ。

 それから3〜4カ月で100キロだった体重を15キロ増やした。「一日3食の中で、少し食べる量を増やしただけ」と体重増には苦労しなかったようだ。想像以上だったのは、肉体の疲労度だ。「一番きつい」と他のポジションとは比べものにならない強度を味わった。

 プロップは経験がものをいう。現に40代前後の選手がスクラムの巧みさを生かし、TLで活躍している。「イーブンで組んでいるのに、レフェリーにはこっちが落としたように見せる。頭では理解していても、試合でうまく対応できない。練習でできたことの再現性を高めていきたい」

 チームメートに日本代表プロップの具智元(グ・ジウォン)がいる。「体格も近いので、目標となる。練習中もいろいろアドバイスをくれる」。TLではヤマハ発動機との対戦を待ち望む。「スクラムが一番強いと言われているので」。自分の力がどこまで通用するか。もちろん押す気満々だ。

「プロップの仕事に精一杯で、パスを見せる余裕がない」と語る鶴川

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▼鶴川達彦(つるかわ・たつひこ) 1995(平成7)年5月21日生まれ、米国・ニュージャージー州出身の24歳。182センチ、112キロ。中高一貫の桐蔭学園中で競技を始めた。「社会福祉の構造、仕組みを学びたい」と一般入試で早大文化構想学部に進学。留年した5年時、ジュニア・ジャパンに選ばれた。

 

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