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【羽ばたけ中部勢】

名大医学部ハードラー真野の夢 東京五輪と国家資格の両立

2019年7月17日 紙面から

医学の勉強と同様に400メートル障害の練習に力を入れる名大の真野悠太郎

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 医師を目指して勉強しながら陸上競技の第一線で戦っている選手が名大にいる。400メートル障害の真野悠太郎(22)。医学部医学科5年生の現在は各科での臨床実習に取り組む一方、6月の日本選手権の400メートル障害で決勝に進んで、6位となった。医学の勉強と陸上競技を見事に両立させている真野は2020年東京五輪の出場を目指し練習に励んでいる。

両立方法はシンプル

 貪欲に2つの道を追い求める。日本選手権の400メートル障害で6位に入った真野は医学部医学科の5年生として病院の各科を回ってベッドサイドで患者に接して臨床医学を学ぶ一方、陸上も真剣勝負。はたから見れば過酷に思えるが、本人はまったく気にしていない。

 「僕はすごく恵まれていると思うんです。運にも、人にも、練習の環境にも…。今は目の前のことに精いっぱいですが、中学の時に陸上を始めた時は五輪を目指せると思えなかった。今はすごくやりがいを感じてます」

 父親が医師ということもあり、小さいころから医学への憧れを感じていた。一方、陸上は滝高3年の時にインターハイの400メートル障害で3位となり、こちらにも魅力を感じていた。受験勉強の最中や名大に現役合格した直後は競技を続けるかを迷った。学業専念という選択肢もあったが、真野はあえて両立を選んだ。

 「グラウンドに行ってやっぱり陸上をやりたくなったんです。もうちょっと強くなれるかなと思いまして…」。指導教官からは勉強にまだ余裕のある1、2年のうちにけりをつけたらどうかと勧められたこともあるというが、「もっとうまくなりたい」と思い二足のわらじを履き続けている。

 では、どのように両立しているのか? 真野が説明する方法はシンプルそのもの。「医学部のキャンパスにいる時は勉強だけに集中。キャンパスから一歩出たら、陸上のことしか考えません」。今は陸上の練習に時間を割くことの方が多いが、臨床実習も決して怠らない。「2つのことに集中することがかえって陸上にいい影響を与えているのかも…」と分析する。

 だからこそ、6位に終わった日本選手権への悔しさが募る。「今年は表彰台を狙ったけど、結果は6位…。悔しいですよね」。でも、めげてはいない。まずは48秒90の五輪参加標準記録を突破して、東京五輪出場の道筋をつけることを目指す。

 「まだ出場のチャンスはある。鮮やかに出場を決めたい」。2020年が明けると、もうひとつの目標である医師国家試験が控えている。将来は循環器内科の医師になりたいと考えている真野は2つの夢の実現に全力を注ぐ。 (川越亮太)

 ▼真野悠太郎(まの・ゆうたろう) 1996(平成8)年12月17日生まれ、愛知県江南市出身の22歳。176センチ、67キロ。中学1年で陸上を始め、滝高3年時に出場したインターハイ400メートル障害で3位に入る。名大に進学後は昨年の日本選手権400メートル障害予選で49秒50の自己ベストを記録。今季は日本学生陸上競技個人選手権の400メートル障害を50秒37で優勝。同月の日本選手権は50秒07で6位となった。

 

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