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【羽ばたけ中部勢】

「話を聞くだけ」からトライアスロン転向決断 21歳潮田、世界目指し一直線

2019年7月10日 紙面から

6月のアジアカップで、力強くバイクをこぐ潮田=愛知県蒲郡市で(高畑章撮影)

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 思いがけず取り組み始めたトライアスロンで、世界を見据える選手がいる。愛知県犬山市出身で、中京大4年の潮田小波(21)。4月のアジアカップで2位に入るなど力を伸ばし、今季の国内ランクは15位(7月1日現在)に付ける。W杯や、2024年パリ五輪を目指し、日本とアジアの上位に定着しようと鍛練を積んでいる。

 国内外で大会に挑む日々だ。競技転向から4年がたった今季、五輪距離(スイム1.5キロ、バイク40キロ、ラン10キロ)のアジアカップなどに出場。疲労の抜き方なども考えながら、ポイント制のランクで決まるW杯の出場資格を狙う。

 普段は早朝に開業前のプールで泳ぎ、夜にバイクやランを鍛える。合間はジムでバイクマシンをこぐなど練習漬け。「3種目あるので、朝からやらないと追いつかない。努力が結果に結びつく競技だから」と忙しさにも充実感をのぞかせる。

 小3から中3まで部活動などで水泳に励み、中学では陸上競技の大会にも出場。高校で陸上部に入り、2年時には女子3000メートルで東海総体7位と、全国大会まであと一歩に迫った。

 だが、勝負の3年時は不調に陥った。道半ばで敗退した時、陸上部総監督からトライアスロン関係者の話を聞くよう誘われ、その流れで大会エントリーまで決まった。

 「(トライアスロンは)正直マイナーな競技だし、『話を聞くだけなら』というつもりだった」

ゴールを駆け抜ける潮田=愛知県蒲郡市で(高畑章撮影)

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 初舞台は、2015年7月の大阪トライアスロン舞洲(25.75キロ)。バイクは経験不足が否めず、同世代のトップと4分半の差をつけられたが、ランで巻き返して高校生女子部門1位となった。

 高校で熱中した陸上競技、捨てがたいと思っていた水泳、未経験のバイクの組み合わせで好成績を残した。「トライアスロンは私にとって生きる道なのかな」。大会後、陸上競技の強豪大学への進学を辞退し、転向を決めた。

 日本トライアスロン連合などのエリート強化選手にも指定されている。初の選出時は、自身の顔や名前が掲載されたページをスマートフォンで撮影して喜んだ。今では「(同じページには)もっと優秀な選手がいる。追い付かなければ」と気持ちを高めている。

 五輪3大会連続出場の上田藍に憧れる。同じくらいの背丈で、ランで粘るスタイルも共通点。10月の日本選手権は、上田らと直接対決となりそうだ。「日本の上位層は固定されている。五輪を目指すため、戦いに絡んで割って入りたい」。世界への道筋を、一直線に描いている。 (高畑章)

 ▼潮田小波(うしおだ・こなみ) 1997(平成9)年7月25日生まれ、愛知県犬山市出身の21歳。153センチ、47キロ。市立城東中、中京大中京高を経て中京大スポーツ科学部競技スポーツ科学科4年。主な成績は、2018年6月のNTT ASTCスプリントトライアスロンアジアカップ(大阪城)で3位、19年4月の同カップ(ネパール)で2位、7月の同カップ(高松)で2位。

 

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