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【羽ばたけ中部勢】

さらに遠くへ!自己ベスト続々更新 女子ハンマー投げ藤本咲良

2019年6月19日 紙面から

自己ベストを次々更新、インカレでの飛躍を見据える藤本=豊田市の中京大で(高畑章撮影)

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 陸上女子ハンマー投げで中京大3年の藤本咲良(20)が、自己ベストを次々と更新するなど力を見せている。5月下旬の東海学生陸上競技対校選手権大会で自身初の57メートル台で優勝すると、そこから3週間足らずで、日本選手権参加標準記録Aを13センチ上回る57メートル63まで伸ばした。9月の日本学生対校選手権などを見据え、さらなるレベルアップを目指す。

 5月18日、東海インカレの決勝5投目。左半身の軸を意識した回転から、ハンマーを手放した。電光掲示板には、19年ぶりの大会新となる57メートル25が表示された。それでも、目標の日本選手権参加標準記録Aには25センチ届いておらず、反省する気持ちもあったという。

 集中的に試合をこなす疲労もある中、6月8日の日本学生個人選手権大会では57メートル63で4位となった。「前日まで不安になるほど調子が悪い中、本番は気持ちが入り、良い軌道で投げられた」。一方で、期限内に日本選手権の出場資格を満たせず、さらに同級生に敗れたことを悔しがった。

 幼少期から体操や少林寺拳法に取り組み、小学校のクラブ活動で陸上を始めた。女子100メートル日本記録保持者・福島千里に憧れたが、中1での陸上部入部から間もなく、種目分けで砲丸投げを試したのが転機だった。

 「飛距離を見たコーチに『全国大会に行ける』と言われて」

 自分より足の速い部員がいたこともあり、投てき種目に挑むことにした。中学では砲丸投げ、高校では円盤投げをメインに全国大会に出場した。

 ハンマー投げ転向は高校3年での気分転換がきっかけだ。円盤投げで成績不振の時期があり、仲間とハンマーを投げてみると「楽しいな」。

 大学入学前の冬から練習を始め、大学の指導者に熱意を伝えた。ハンマー投げ選手となって2年半、「フォームなどの感覚と飛距離が結び付く。自分で考えることで進歩できる」と魅力を語る。

 普段は主に週5回、自分でメニューを組んで、技術練習やウエート強化に汗を流す。朝夜にアルバイトに励むのは、大会の遠征費などのためだ。

 そんな日々で、身体のケアと並んで重視するのが、オンとオフの切り替え。練習がない日はカラオケ店を訪れ、試合前に聴く「Mrs.GREEN APPLE(ミセスグリーンアップル)」の曲を歌い、リフレッシュする。

 9月の日本学生対校選手権を見据えて励む日々だ。今年の舞台は東海学生対校選手権と同じ岐阜・長良川競技場で、特徴は織り込み済みだ。「チャンスですね」と藤本。ライバルを超えるため、競技と、自分と向き合う。 (高畑章)

 ▼藤本咲良(ふじもと・さら) 1998(平成10)年9月25日生まれ、神戸市出身の20歳。163センチ、70キロ。同市立有野北中、尼崎市立尼崎高を経て、中京大スポーツ科学部競技スポーツ科学科3年。主な成績は、中3の全日本中学校選手権に砲丸投げで、高3の全国高校総体に円盤投げで出場。2018年日本学生対校選手権でハンマー投げ5位(55メートル38)。

 

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