トップ > 中日スポーツ > 中部スポ > 野球 > 記事

ここから本文

【野球】

センバツ抽選V候補星稜は 奥川ビッグになった

2019年3月15日 紙面から

優勝候補の星稜を引っ張る奥川恭伸投手=金沢市の同校グラウンドで(麻生和男撮影)

写真

 今大会で、最も注目を集める投手だろう。優勝候補に挙がる星稜(石川)の最速150キロ右腕、奥川恭伸投手(2年)は、昨年春夏に続く自身3度目の甲子園に向けて、順調に調整を進めている。9日の練習試合初戦・小松戦では先発で3イニングを投げて2安打4奪三振。直球は初戦から最速147キロを計測した。

 「まだ、もう少し時間がかかる。焦らずに調整したい。いい形で本番に臨みたい」。落ち着いた口調で話す姿からは、余裕も感じられる。

 昨秋は敵なしの活躍を見せた。北信越大会の準々決勝・松本第一(長野)戦で、1回の先頭から10者連続三振。5回コールドで終了するまで、15アウトのうち13を三振で奪う圧倒的な投球を披露した。さらに、決勝・啓新(福井)では、延長15回を完投するスタミナも見せつけた。公式戦9試合で60イニング1/3を投げ、防御率は0・60。投球回数を上回る82三振を奪った一方、与四死球5と、まさに無双の存在だった。

 それでも、進化は止まらない。冬の間は、さらなる制球力アップを目指して、体作りに本腰を入れた。ウエートトレーニングに力を入れた結果、体重はわずかに1キロ増えた程度だが、見た目は明らかに大きくなった。

 「自分では分からないけど、(ユニホームや練習着の)着心地がパツパツになった」。例年の冬は雪が多く、室内での練習を余儀なくされるが、今年は好天に恵まれ、屋外で練習する時間が多かった。「去年より仕上がりはいい。トレーニングの成果で、球も強くなった」と実感している。

 今大会の投手では横浜・及川とともに注目の的。さらに出場はしないが、創志学園・西、大船渡・佐々木を含めた4投手は、今年の高校生の「ビッグ4」とも言われる。「及川君は左で153キロなんてすごい。当たりたくないです。佐々木君は雲の上の存在。自分は細々と、こそこそとやっていきます」。発言は至って謙虚。だが、マウンドでの投球は誰よりも雄弁になる。 (麻生和男)=終わり

 ▼奥川恭伸(おくがわ・やすのぶ) 2001(平成13)年4月16日生まれ、石川県かほく市出身の17歳。183センチ、84キロ、右投げ右打ち。小学2年で野球を始め、宇ノ気中3年時に全国制覇。星稜では1年春の北信越大会で公式戦初登板。甲子園は昨年春夏に続く3季連続出場。昨年9月のU18アジア選手権では2年生で唯一、高校日本代表に選出された。

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ