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【格闘技】

美尻に「恥ずかしい」 “暴走マッスル”土井成樹が貫く筋肉道

2020年1月28日 紙面から

ファンを魅了する土井成樹のお尻=後楽園ホールで(斉藤直己撮影)

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 昨年末、ドラゲー最高峰のオープン・ザ・ドリームゲート王座に9年9カ月ぶりに返り咲いた“暴走マッスル”土井成樹(39)。均整の取れた筋肉美とスピーディーな技、そして関西弁を駆使したしゃべりのうまさで、人気面でも常にトップを走ってきた。そんな通称・土井ちゃんに、新王者の立場から語ってもらいましょう。満を持して、このインタビューに登場です。 (聞き手・仲田美歩) 

◆ベルト奪取

 −ついにドリームゲート王座を取り戻しました

 土井「30代最後の暮れに取ることができて、いい年越しができました。どんな防衛ロードをとは考えてはいますが、まだ始まったばかりだしね。言えるのは、苦労して取り返したベルトなので、簡単には手放したくはないということ。昨年、ドラゴンゲートは創立20周年イヤーだったけど、今年は僕自身が20周年。40歳を迎えるしね。今が一番全盛期と言われるくらいの1年を過ごしたいと思っています」

◆土井ダーツ

 −土井ちゃんといえば、均整のとれた筋肉美。デビュー時からずっと体形を維持されてます

 「そう見えますか? 自分の中では結構波がありますよ。若い時は重量にこだわって、誰よりも重いのを上げてやろうとか思いましたが、それやるとけがをするんですよね。数字はある程度目安にはなるけれど、筋肉としての形にはならない。150キロをベンチプレス上げられますと言っても、見た目がヨボヨボだったらかっこ悪いじゃんってなるじゃないですか。それだったら、100キロしか上げられなくても筋肉の形がきれいな方が、プロレス的にはいい。数よりも質。トレーナーの資格も3つ取りました。栄養学や生理学も学びました」

 −プロレス入り前から筋肉質?

 「中学3年のころからプロレスラーがかっこいいと思って憧れましたが、高校時代は細くて50キロしか体重がなかった。で、とにかく筋肉をつけて体を大きくしようと、入学のご祝儀を集めてバーベルセットや折りたたみのベンチプレスをそろえ、レスラーの本を読みながら鍛えた。そして毎晩3合のご飯を2時間かけて食べてましたよ。その結果、3年で80キロまで増えた。ただ身長は大して伸びず170センチ台。当時のプロレス界は180センチ以上というラインがあって、どうしようかと思っていましたが、闘龍門(ドラゴンゲートの前身)の募集要項が体重、身長問わずとあったので、これや、と」

 −土井選手といえば美尻

 「でも、僕はいまだに自分で美尻だと思っていない。僕の形のショートタイツをはいたら、みんなああ見えます。ある程度、それぞれ尻の形は違うけれど、コスチューム効果でちゃんと美尻に見えると思う。ただセコンドに付いているとき、やたらカメラのシャッター音が聞こえて、後でインスタ見たら、僕のお尻だけ撮っている人がいたんですよ。それはそれでちょっと恥ずかしいなと(笑)。試合じゃなくて尻を見てるんかいと。まあレスラーだから見られて当然なんだけど。でも、ほめられてなんぼだから、垂れないよう気をつけようかと思います」

 −食べ物は節制していますか

 「季節にもよりますが、ビッグマッチ前はだいたい調整するので、終わった後はゆるめていますね。ステーキとすしが好きで、カキとナスが苦手。お酒も何でも飲みますよ。若手のころ、ドン・フジイ選手に浴びるほど飲まされた記憶があります。今となってはいい経験」

 −しゃべりが上手で、マイクでも客席を沸かせています

 「若手のころはカミカミでしたよ。場数を踏んで慣れてきた。まあ僕は根っからの関西人なので、吉本新喜劇を毎週録画していますよ。あれはすごい勉強になります。テンポや間の取り方とか、とても参考になる」

 −そして土井ちゃんといえば、毎年12月の後楽園ホール大会で披露する土井ダーツ。リング上で次回大会メインイベントの組み合わせを決める公開抽選の小道具です。2012年からの恒例ですが、あれは本当に自分で作っているのですか

 「もちろん。忙しい合間に設計して定規で枠を作って。早い時期から仕込みにかかって。みんな楽しみにしていて、やめるわけにいかないですからね。抽選の日にいる選手を対象ににしなければならないし、結構時間がかかっているんですよ」

◆カナヅチ!?

 −修業時代の思い出を

 「メキシコで修業しましたが、タコスがメチャうまかった。行ってすぐ食あたりを起こしたけど。スリにあったり、男の痴漢にあったり、なかなか日本ではできない経験もしたけど、楽しい生活でしたね。1年後に現地でデビューしました。日本に戻ってからは、闘龍門−ドラゴンゲート一筋。2016年に一般女性と結婚して、今は芦屋市民。テレビで、芦屋マダムが応援するレスラーとして紹介されたこともありますよ」

 −弱点は

 「実はカナヅチ。子どものころから泳ぎ方自体が分からない、息継ぎができない。自慢じゃないですけどビート板を沈める男。海水浴でも足がつかない所へは絶対行かない。海はつかるだけ」

 −ところで、盟友の吉野正人選手が首の故障から年内の引退を表明しました

 「こればかりは本人の決めたことなので尊重したい。勇気ある決断だと思う。彼とはキャリアも年も一緒。もちろん残念という気持ちも強いけれど、無責任にやめないでくれとは言えない。本人も話しているように、引退が年内のいつになるか分からないけれど、できるだけ長くやってほしいから、僕らはそれをサポートしていきたいです」

<土井成樹(どい・なるき)> 1980(昭和55)年10月4日生まれ、奈良県生駒市出身の39歳。173センチ、82キロ。2000年5月、セカンド土井のリングネームでデビュー。5年後に本名にしてからは主力になり、ドラゲーのシングル、タッグの主要4タイトルをすべて獲得。得意技はマスキュラー・ボム、バカタレ・スライディングキック。

 

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