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【格闘技】

圧勝V3の田中恒成が4階級制覇への挑戦明言「2020年のどこかで」井岡とのビッグマッチに現実味

2019年12月31日 19時52分

3度目の防衛を果たし、ファンとタッチして引き揚げる田中恒成(左)

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 スカッとKO年越しだ。ボクシングの世界タイトルマッチが31日、東京・大田区総合体育館で行われ、世界3階級制覇のWBOフライ級王者・田中恒成(24)=畑中=が同級10位のウラン・トロハツ(26)=中国=を3回2分29秒KOで下し、3度目の防衛に成功した。世界戦の自己最短KOとなる圧勝で、4階級制覇も視野に入る2020年の扉を開いた。

 フライ級最強の称号は、東京での初の世界戦で揺るぎないものになった。田中が強烈なボディーでトロハツの動きを鈍らせると、左から鋭いアッパー2連発。顎への重たい衝撃音と同時に大の字に倒れた挑戦者は、微動だにしない。王者は両手のグローブをポンッとたたき、勝利を確信していた。3回2分29秒。世界戦で自己最短のKO勝ちでV3を達成した。

 「気持ち良く年を越せますね。3回は父(斉トレーナー)から『ちょっとヤマ場つくれ』と。少し早いかなとは思ったけど、様子見る時間も必要ないと自分でも思ってた。(アッパーは)地に足つけて打てました」

 世界戦に突入して以降では、初めての年間3試合。これまでは眼窩(がんか)底の骨折や拳の負傷でチャンスを逃してきた。それだけに「3試合やれるのが、一番嬉しいこと。3回自分を見つめ直し追い込める」

 TKO勝ちした8月のV2戦では、試合3週間前に風邪を引いた影響でダウンを喫し、途中採点でリードを許す苦戦を経験した。それだけに、3年ぶりの大みそかのリングに懸ける思いは強かった。体重をフライ級のリミット50・8キロからプラス10キロ以内に保ち続け、苦手のランニングを増やして追い込んだ。

 畑中清詞会長の「いつもは、走るの10キロいかんけど」のイジりに「(体重増と走る距離が)今回は逆転しました」と応戦する田中の笑顔は充実感たっぷりだった。

 最高の大みそかを過ごし、飛躍の期待高まる新年がやってくる。期待イコール4階級制覇なのは間違いない。

 田中はスーパーフライへの転級を「2020年のどこかで、というのはある」と明言。畑中会長も「来年中には、4階級目に向かいたい気持ちはあります」

 昨年12月に東京で開かれたWBOの総会では、フランシスコ・バルカルセル会長が「井岡とシントロンの勝者を、4階級制覇を目指す田中と対戦させたいと思う」と発言。日本人同士のビッグマッチ実現を後押しする空気は膨らんでいる。

 この日、両王者の接近こそなかったが、田中は「試合でチャレンジして負けて乗り越えるのか、勝ち続けか分からないけど、どんな形でも一皮むけた田中恒成になりたい。変化を起こしたい」。2020年、最強の相手を求め続けた先に4階級制覇がある。

 

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