トップ > 中日スポーツ > 格闘技 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

【格闘技】

「寺地拳四朗」でV7! 悲願の王座統一へ「ベルト増やしたい」

2019年12月24日 紙面から

3回、ランディ・ペタルコリン(手前)からダウンを奪う寺地拳四朗=横浜アリーナで(西岡正撮影)

写真

◇WBCライトフライ級タイトルマッチ12回戦

 寺地拳四朗(27)=BMB=が鮮やかにV7を達成した。ボクシングのトリプル世界戦各12回戦が23日、横浜アリーナで行われ、WBCライトフライ級王者の寺地は、同級12位のランディ・ペタルコリン(27)=フィリピン=に4回1分8秒でTKO勝ちし、7度目の防衛に成功した。悲願の王座統一へ、試合後は「ベルトを増やしたい」と統一戦を熱望した。IBFフライ級タイトルマッチでは、元世界3階級制覇の王者で挑戦者の同級14位・八重樫東(あきら、36)=大橋=が王者のモルティ・ムザラネ(37)=南アフリカ=に9回2分54秒でTKO負けを喫した。

 ど派手なKO劇で新リングネームを輝かせた。3回に3度のダウンを奪った寺地が、挑戦者の腹に左アッパー。膝をついた相手は立ち上がろうとしても足に力が入らず、倒れ込んだ。4回1分8秒TKO。3、4回の計4分8秒の間に4度もダウンを奪うボディーの嵐で、現役日本選手最多をさらに更新するV7を成し遂げた。

 「(相手が)3回も立つとは思わなかったけど、結果的に倒せてよかった。最初のボディーで相手が『ウッ』ってなって、効いたんかなと。そこからは意識して。自分を褒めます」

 ワンツーを食らって会場がどよめいた2回、たった1発で勝利への道を見いだしていた。左ジャブで入念に距離感をつかんでから右のボディーストレート。相手の動きが鈍るのを見逃さなかった。3回からは軽量級らしからぬ重いパンチ。独壇場だった。

 拳四朗から寺地拳四朗へ。元日本ミドル級、東洋太平洋ライトヘビー級王者の父・永(ひさし)会長(55)が、人気漫画「北斗の拳」の主人公にちなんで付けた名前をリングネームにデビュー。連勝街道をひた走ってきたが、この試合からリングネームを本名に変えた。

 ゴング前はモヤモヤが募っていた。本来はIBF王者のフェリックス・アルバラード(ニカラグア)との王座統一戦の予定だったが、王者の体調不良で立ち消えになった。そんなあおりも食ってか、当初のセミファイナルからトリプル世界戦で唯一、TV生中継枠外にもなった。

 来年の目標は防衛2桁の大台。無敗の王者は「ベルトを増やしたい。全部ほしい」と貪欲だ。WBAスーパー王者・京口紘人(26)=ワタナベ=との統一戦など、夢は無限に広がる。初の「ケンシロウ・テラジ」のアナウンスに「すごく新鮮だった」と、この日一番のスマイル。ライトフライ級に君臨する無敵の名前を、2020年も世界へ響かせる。 (志村拓)

<寺地拳四朗(てらじ・けんしろう)> 1992(平成4)年1月6日生まれ、京都府城陽市出身の27歳。164・5センチ。中学3年でボクシングを始め、奈良朱雀高で全国高校総体準優勝、関大で国体優勝。2014年8月プロデビュー。17年5月にWBCライトフライ級王座奪取。名前は漫画「北斗の拳」の主人公に由来し、リングネームに使っていた。所属ジム会長は元日本、東洋太平洋王者で父の永(ひさし)さん。フットワークに優れた右ボクサーファイター。通算戦績は17戦全勝(10KO)。

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ