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【格闘技】

なんと国立大卒「小さなもんちゃん」 ドラゲー・問題龍に接近!

2019年10月23日 紙面から

首ホヘルニアから復帰して元気に暴れる問題龍=後楽園ホールで

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 問題龍という、へんてこなリングネームを持つ覆面レスラーがいる。体は決して大きくなく、タイトル戦線に絡むこともあまりない。ヒールになって反則したり、他の選手にいじられたりと、さまざまな顔を持つ。だが、観客をわかせる技術は一流で、ドラゴンゲートになくてはならない存在だ。実は国立大出身の「もんちゃん」に、いろいろ質問をぶつけてみた。 (聞き手・仲田美歩)

 −岐阜県土岐市出身なんですよね

 問題龍「このインタビューの番がいつ回ってくるのか、ずっと待ってたよ! 来るのが遅すぎるんだよ! 俺は子どものころから高校生まで野球をやってたんだけど、もちろん中日ドラゴンズのファンで、星野監督と立浪選手に憧れていたんだよ。で、プロ野球選手になりたかったんだけど、中学生になると実力が分かってくるじゃない。プロは無理だろうなってあきらめてた。そんなころ、友達の家で新日本プロレスのビデオを見て、武藤敬司選手に一目ぼれした。ムーンサルトプレスにはしびれたね〜。それからプロレスラーになりたいという気持ちが強くなって、毎週プロレス番組を録画して見たり、友達とプロレスごっこしたりという日々」

 −土岐市出身といえば…

 「そう、橋本真也選手だよね。こんな近くからプロレスラーが出てると思い、もしかしたら自分にも可能性があるかもと、夢が身近になったような気がしたね。でも自分は身長が低くて体格に恵まれていないし、と迷いもありました」

 −プロレス界では珍しい国立大出身ですよね

 「香川大の農学部。自分たちで育てた農作物でバーベキューしたり、豚小屋掃除や牛乳搾ったり、他には茶摘みとか。マイつなぎも持ってたよ。高松市にいたんだけど、うどんは安くてうまいし、朝早くから営業しているのでありがたかった。1日2、3食はうどん」

 どうやってドラゲーに結び付いたのですか

 「大学2年生の時に闘龍門(ドラゲーの前身)を知り、僕より身長が低いドラゴン・キッド選手やひょろひょろのストーカー市川選手が活躍する姿を見て、自分にも可能性があるのではと思ったんですよ。実は市川さんも同じ岐阜県出身で、親近感も湧き、この人でもなれるんだから大丈夫だ、と勇気をもらったね(笑)。で、大学3年の時に会社に書類を送って、面接を受けたら、卒業したら来てくださいと。それからは、大学に通いながらバイトして、筋トレに励む日々。体力づくりのためにラグビーも。そして、きっちり卒業してから練習生に」

 −ご両親の反応は

 「プロレスラーを目指すことを自分の口から言わなきゃと思って、大学4年の正月に帰省。母親には先に告げていたのですが、父にはなかなか言い出せずにいて、帰りに駅まで送ってもらう途中、やっとそのことを話しました。反対されると思ってビビッていたら、父は『おまえが腹くくって決めたことだからやればいい。ただ大学だけはちゃんと卒業してくれよ』と言ってくれた。この時、母親は泣いてましたね。後で聞いたら、本当は父に反対してほしかったみたい」

 −若手のシュン・スカイウォーカー選手も同郷ですよね

 「シュンは同じ高校(多治見高)の後輩。在学中にレスラー志望の彼にトレーニングなど、いろいろアドバイスした。体操教室も行っておけばいいと勧めたらその通り通ったらしい。今の彼の華麗な身のこなしはその教えが効いたと思ってるよ(笑)。今は多治見市の観光大使を務めさせてもらっています」

 −トレーニングや食事の節制は

 「昔は重いダンベルとかガンガンやっていたけれど、首のヘルニアを患ってからはできなくなったので、今は焦らず無理のないトレーニング。食事も炭水化物の取り過ぎはよくないと思い、大好きなうどんからそばに替えています」

 −ところで、問題龍というリングネームを自分ではどうとらえていますか

 「問題龍という名前を会社から聞いたときは『何じゃそれは』って突っ込むぐらいでしたね(笑)。でも、よく考えたら覚えやすいし、画数も多いし、いいと思う。今はお客さんも『もんちゃん』って呼んでくれて定着したし。今度変えるとしたら『問題解決龍』でいこうかな〜と」

 −なぜ菊池リングアナは選手紹介時に名前を2回コールするのでしょう

 「問題龍に変えたばかりの時、覚えてもらうためにも俺だけ多めに呼んでって強制したんだよね。ヒールだったんでお客さんにウザがられるように。ホントは3回言ってと頼んだんだけど」

 −プロレスラーになったことで喜びは

 「好きな職業に就けた。リングは誰もが立てる場所じゃないし、そこで試合をするということは夢でしたからね。それに凱旋(がいせん)試合をやることで地元の活性に貢献できていると思うし、やりがいを感じている。11月2日に多治見で凱旋大会が開催されるので今はそれが楽しみ。ちなみに独身で、理想のタイプは同じ多治見市観光大使のタレント鈴木ちなみさん。紙面を通してラブコールします!」

<問題龍(もんだいりゅう)> 1983(昭和58)年1月28日生まれ、岐阜県土岐市出身の36歳。168センチ、80キロ。2006年12月デビュー。猿キャラのAPEキマタをへて超神龍(2代目)として活動していたが、ヒールぶりがエスカレートして12年に問題龍と改名。得意攻撃は塩を投げ付けての目つぶし(最近は自重している)。

<仲田美歩(なかた・みほ)> 和歌山県出身。本職は釣り担当。本職に負けず劣らずプロレス観戦が大好きで、東京都内を中心に各地に出没している。ドラゲーは2004年の設立時からの追っかけ。

 

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