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【格闘技】

ターゲットは井岡! 田中恒成、2020年に4階級制覇だ

2019年8月25日 紙面から

7回、ジョナサン・ゴンサレス(右)を攻める田中恒成=武田テバオーシャンアリーナで(佐藤哲紀撮影)

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◇WBO世界フライ級タイトルマッチ<12回戦>

 24日▽名古屋市・武田テバオーシャンアリーナ▽中日スポーツ後援▽観衆3500人

 2020年は4階級制覇イヤー! WBOフライ級王者田中恒成(24)=畑中=が、同級1位の挑戦者ジョナサン・ゴンサレス(28)=プエルトリコ=に7回TKO勝ちし、2度目の防衛を果たした。陣営は年内に見込まれる次戦で同級を卒業し、4階級制覇を目指すプランを表明。田中はWBOの3本のベルトを手にしており、WBOスーパーフライ級王者・井岡一翔(30)=Reason大貴=とのドリームマッチへ、期待が高まる。

 もうフライ級に敵はいない−。そう言いたげに田中が、右からのボディー3連発でゴンサレスの身も心もへし折った。7回の3度目のダウンで相手に苦悶(くもん)の表情を刻み込んでレフェリーストップ。ド迫力のTKO決着だった。

 「オレも7回で勝てたんで、たまたまだけど良かったです。あやかりました〜!」

 世界戦での約2年ぶりのKO勝ちは、宣言通りの幕切れだった。決戦前の公開練習では、母校の中京学院大中京高(岐阜)が、夏の甲子園大会で2、3回戦とも7回に大量点を奪って逆転し、初の4強入りしたことに気を良くして「序盤は距離を取って、7ラウンドくらいですかね」と歓喜の瞬間を思い描いていた。

 再びベルトを腰に巻くまでは、苦しい道中だった。6回までの採点は0−2でリードを許していた。コンディションは万全と言えず、スピード対決のあおり文句は不発気味でリズムに乗れない。3回にダウンを奪ったが、4回にはバランスを崩した所に左フックを受け、キャリア3度目のダウンを喫した。

 「反応が悪かった」「内容は最悪」という流れを変えたのは、兄弟タッグの成果の右ボディーだった。世界戦で初のサウスポー対策として、アマチュアとして東京五輪のリングを目指す兄亮明(25)=中京学院大中京高教諭=が、フィリピン合宿やスパーリングで後方支援に徹した。

 左利きの兄からの「右のボディー、(相手が)嫌がるよ」の短いひと言を忘れず、試合後のリング上では「兄の協力に助けられました」。とびっきりの笑顔を見せた。

 田中の同一階級の防衛は2度が最長。圧勝V2の一方で、体調管理の難しさを本人が明かしたように、減量苦も浮かび上がる。

 そんな現状も踏まえ、畑中清詞会長(52)=元WBCスーパーバンタム級王者=は「フライは次が最後かな」と年内の卒業を示唆。統一戦の可能性も残すが「来年の4階級のほうが、楽しめる」という方針を明かした。

 WBOで3階級制覇を果たした田中が階級を上げれば、「相手がとても強い前評判だと、良い試合ができる」と話すように、日本人男子で初めて4階級制覇したWBOスーパーフライ級王者・井岡が明確なターゲットになる。

 そんな24歳の思いを畑中会長は「(井上)尚弥のような度肝を抜くことを、したいんだと思う」と、世界的に注目を集める同じ3階級王者の名前を挙げて代弁。2020年のビッグマッチ実現へ、より完璧な試合でフライ級を締めくくる。 (志村拓)

 

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