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【格闘技】

村田、自信の平常心 「KOでも何でも勝てばいい」

2019年7月12日 紙面から

計量を終え、並んで撮影に応じる村田(左)とブラント=ホテル日航大阪で(藤本敏和撮影)

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 ボクシングのダブル世界戦(12日・エディオンアリーナ大阪)に臨む4選手の前日計量が11日、大阪市内のホテルで行われ、全員が1回でパスした。メインのWBAミドル級タイトル戦に再戦で臨む同級前王者で現4位の村田諒太(33)=帝拳=はリミットを200グラム下回る72・3キロで「昨年10月のラスベガスでの第1戦より落ち着いている」と平常心を強調した。現王者ロブ・ブラント(28)=米国=は72・2キロだった。WBCライトフライ級は王者・拳四朗(27)=BMB=が100グラムアンダーの48・8キロ。挑戦者の同級1位ジョナサン・タコニン(32)=フィリピン=は48・9キロだった。

 前日計量にこれまでとは“別人”の村田がいた。昨年10月、ベルトを奪われた因縁のブラントと恒例のにらみあいの最中も、ピリピリ感、気負いが見られない。試合前では最も緊張感のあるイベントで、33歳は不思議なほど平常心だった。

 「こんなに落ち着いて試合を迎えられるのは久しぶりです。(ブラントに敗れた昨年10月の)ラスベガスでは計量でイラついて、KO宣言して。でも今回は違う。今更かっこつけたり虚勢を張ったりする必要もない」

 そのプロ人生はプレッシャーとの戦いだった。金メダリストとしてデビュー戦から常に圧勝を求められてきた。世界初挑戦も「勝たなければならない」状況。そこで不可解判定で敗れたため、再戦は「勝って当然」と見られ、異常なほどの重圧がかかった。

 昨年10月も同様。勝てば当時の統一王者ゴロフキン(カザフスタン)とのメガマッチが計画されていたため「その次」を意識せざるを得ない状況。その影響が試合にも出てしまった。だが、今回は「KOでも何でも勝てばいい」と繰り返すなど、変な気負いや力みが消えている。

 「国内で(自分のファンが多い中で)やるプレッシャーはあります。でも、それは必要なものだと思う。これほど自信を持って試合に臨めるのはプロになって初めて。絶対に勝ちます」。その目に青白い炎がともった。 (藤本敏和)

 

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