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特報とやま

遊び場づくりの輪 広がれ 県内の個人・団体結集、新組織に

出店した駄菓子屋に集まる子どもたち=2月、富山市で(柘原由紀撮影)

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「遊ばせ隊」の理念継ぎ

 富山県内で長年にわたって子どもの遊びの大切さを伝え続ける「富山・イタズラ村・子ども遊ばせ隊」が今春、体制の強化に向けて新たな団体に生まれ変わる。理念を受け継ぐ同志たちをまとめ、子ども支援のさらなる活性化を目指す。(柘原由紀)

 子ども遊ばせ隊の前身は「子どもイタズラ村遊酔(ゆうすい)亭」。旧八尾町の廃屋で子どもたちが自由に遊べる場所として一九八三年に開設された。障害児や不登校、引きこもりの児童など、これまでに五百人以上が自然の中で遊びを体験。三十六年の歴史の中で、引きこもりだった子どもがカウンセラーになるなど、子どもたちを支える側に回る社会人も複数育っている。

 開設したのは当時養護学校の教員だった早川隆志さん(67)=富山市呉羽町、九九年に中日教育賞を受賞。障害のある子どもたちと接する中で、遊びを通して人との関わり方を学び、成長する姿を見てきた。二〇〇四年にNPO法人化すると、得意の皿回しを取り入れ、子どもと遊べる大人を育てる講座を全国で開催。子育てに悩む親や教育関係者の相談にも乗ってきた。

 新たな団体名は「遊び力・子ども力研究所」で、子ども支援に関わる県内の個人や団体が集まる。保育、伝承遊び、子ども臨床など十三の研究部門を置き、三十人以上の参加を見込む。それぞれの部門が年に数回ほど報告書として活動をまとめ、実践的な研究として成果を発表していくことが目標だ。

早川隆志さん

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 早川さんは「さまざまな分野の人が子どもの遊ぶ環境を守るために活動している。今後は若い人たちに引き継ぎながら実践研究をしていきたい」と意気込む。任意団体として今春から本格的に活動を始め、いずれ社団法人化を目指す。

 二月中旬には参加予定のメンバーたちが団体発足へ向けて集合。会場では駄菓子屋が出店し、子どもと大人が一緒になってこまや皿回しを楽しんだ。

 新団体に参加する八田一弥さん(41)=同県高岡市荒屋敷=は忍者になって自然体験活動ができる「忍者村」を主宰。「早川さんの人をつなげる能力を生かしながら若い人が主体となって運営していく。新しいものが生まれるのではないか」と始動を心待ちにする。

 ◇ 

 十九日の富山版で早川さんのインタビューを掲載する予定です。

 

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