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特報とやま

週末は雪 準備手探り 警報級大雪時 チェーン義務化

 国が示した「タイヤチェーン義務化」への困惑が、富山県内でも広がっている。警報レベルの大雪時に高速道路や国道の指定区間が義務化の対象になるが、その区間は、週末に雪が北陸地方で予報される今も、国土交通省や警察庁から公表されていない。雪国・富山でもチェーン装着の習慣がない人が多く、ドライバーやカー用品店は手探りで準備を進めている。

規制区間 未公表

 新たな規制は、タイヤチェーン装着と「予防的通行規制」の導入がセット。このうちチェーン装着は、乗用車やトラックなど車種を問わず全車両が対象で、冬用のスタッドレスタイヤ使用車にも義務付けられる。

 未装着では通行を禁じる標識や着脱場などの準備ができた場所から、国土交通省と警察庁が装着義務化の区間を順次、指定する。運用は気象庁の警報を踏まえ、積雪状況を見ながら判断する。

 予防的通行規制は、降雪が強くなった場合、通行を止め、集中的に除雪するための対策。対象区間では、除雪状況をみながらチェーン装着をしている車に限り通行を認める。通行止めの前後にチェーン装着を求めることで、立ち往生を減らす。

 国交省はこれらの概要を十一月十五日に発表した。しかし、ドライバーが最も関心を寄せる、チェーン義務化の具体的な対象区間は現在も未公表のまま。ドライバーには、新しい規制の概要も広く周知されていないのが現状だ。

 国交省道路防災対策室の担当者は、本紙の取材に「国交省の各出先事務所と各県警が区間の指定に向けて調整をしている。そう遠くないうちに規制の区間が決まる。決まったらきちんとお知らせしたい」と話す。

 チェーン装着の義務化区間は、国道8号、北陸自動車道など、これまで立ち往生が起きた場所や急坂が想定される。今冬に二十区間程度を決め、来年度以降も追加する。区間では除雪車を増やし、従来の三分の一から三分の二の時間での作業完了を目指す。チェーン規制の違反者には道路法に基づき六カ月以下の懲役または三十万円以下の罰金を科す。

タイヤチェーンの装着が練習できる特設コーナー=4日、富山県砺波市のイエローハット砺波店で(山本真士撮影)

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取り付け方分からない 全ての道対象と勘違い

県内ドライバー困惑

 「立ち往生したのは、トラックが坂道を上れなかったからでしょ。チェーンの義務化は納得できない」

 一月の記録的な大雪で最大四百十台が立ち往生した北陸自動車道小矢部インターチェンジ(IC、富山県小矢部市)−金沢森本IC(金沢市)間に近い小矢部川サービスエリア(小矢部市)。休憩中の営業マン(33)は、乗用車とトラックを一律に規制しようとする国の方針に疑問を呈した。

 富山県内のドライバーにも不安は広がる。「チェーンの付け方が分からない」「どんな商品があるのか」。イエローハット砺波店(同県砺波市)には義務化のニュースが流れた十一月以降、住民の問い合わせが相次いだ。中には、降雪時に全ての道路が規制されると勘違いしている人もいた。

 店はチェーンの入荷や売り場を拡大。装着の未経験者が多いため、無料で練習できるコーナーを設け、実演会も開いた。チェーンの売れ行きは例年の三倍ほどと、大きく伸びている。

 最近はジャッキや車移動が不要で装着できるチェーンが主流。店長の水本洋一さん(32)は「練習すれば素早く取り付けられるが、雪が降る中、練習なしで付けるのはかなり難しい」と準備の重要性を指摘。「義務化の区間が発表されたら、問い合わせはさらに増えるでしょう」と身構える。

 

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