トップ > 富山 > 記者コラム:越中春秋 > 記事

ここから本文

記者コラム:越中春秋

手紙

 郵便ポストを開けると、かわいらしい封筒が入っていた。差出人は見知らぬ名前で、しかも千葉。全く見当がつかないまま封を開けると「先日は剣沢でお世話になりました」。すぐに思い出した。

 十月に北アルプスへ行ったときのこと。前から来た男女のペアの男性が転倒。顔から血を流し、ふらふらしている。携帯電話の電波は通じず、雨が降り続いて岩場の足元は悪い。女性から救助を求められ、先の小屋へ急いで通報。直後、山岳警備隊と合流したと聞いた。

 差出人の女性は男性の娘だった。通報で服の色や名前など詳しい情報が言えず悔しい思いをしただけで、何かをしてあげたという気持ちはなかった。予想外の手紙がうれしかった。(柘原由紀)

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索