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とやま遺産

イタイイタイ病 闘い紡ぐ 対策協議会50周年 顕彰碑

イタイイタイ病対策協議会の結成50周年を記念して建てられた顕彰碑=富山市婦中町萩島の清流会館で

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 まぶしく光る高さ二・七メートル、幅四メートルの黒御影石。イタイイタイ病対策協議会(イ対協)の結成から五十周年を記念した二〇一六年、活動拠点の清流会館(富山市婦中町萩島)に建てられた。神通川流域の住民がイタイイタイ病(イ病)に立ち向かった歴史を紡ぐ。

 半世紀に及ぶ住民運動。一九六六年に結成されてから、原因企業の三井金属を相手に全面勝訴した裁判や公害認定など、時代は目まぐるしく進んだ。イ対協はその原点だった。

 刻まれた碑文は「イタイイタイ病 闘いの顕彰碑」。裏面には運動の歴史や成果がつづられ、同じ悲劇を二度と繰り返さないよう、次代につなげていく思いが込められている。

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 その思いに沿うよう、活動は今も続く。県内の小中学校ではイ病の教訓を伝えようと出前授業を開き、本年度だけで六十回を超えた。原因物質のカドミウムを流出させた岐阜県の神岡鉱山には毎年視察に出向く。

 イ対協の高木勲寛(くにひろ)会長(78)は「三井金属とはこの半世紀で緊張感ある信頼関係ができた。風化させないためにも続けていかなければならない」と引き締める。運動の歴史はこれからも続いていく。(向川原悠吾)

 

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