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とやま遺産

恐竜駆けた姿 浮かぶ 富山・大山の足跡化石群

(上)壁面に展示されている恐竜の足跡化石のレプリカ。白線で囲まれた部分が足跡。左はティラノサウルスの模型=富山市西中野町の市科学博物館で(下)さまざまな恐竜の足跡化石が見つかった現場=富山市大山地域で(富山市科学博物館提供)

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 一億二千万年前の富山にはさまざまな恐竜がすんでいた。その証拠が富山市大山地域に残る。一九九五年以降に発見された肉食、草食恐竜の足跡化石群だ。保護のため現場は非公開だが、市科学博物館や大山歴史民俗資料館は実物や精巧なレプリカを展示している。

 現場は高さ二十メートル、幅六十メートルのがけ。鳥類などを含め、これまでに五百個の足跡が確認されている。生き物の多様性が特徴で、足跡の数や広さは国内最大級。中でも「よろい竜」と呼ばれるアンキロサウルス類の足跡は国内では富山と福井でしか見つかっておらず、世界的にも希少という。

 足跡がついた当時は日本海は存在せず、北陸は大陸と陸続き。この場所は近くに川が流れる湿地帯だった。足跡の上に火山灰が積もり、長い年月をかけて化石になったとみられている。連続した足跡からは恐竜の歩き方やスピードが分かり、学術的な価値が高い。

 周辺では恐竜の歯の化石や種類不明の骨の化石も見つかっている。一方、足跡の下の地層は保護を重視して手付かずだ。市科学博物館の学芸員、藤田将人さん(49)は「足跡を壊さずに観察できる技術が開発されれば、すごい物が出てくるかもしれません」と夢を語る。新発見を目指し、手作業での地道な調査が今も続いている。(山本真士)

 

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