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とやま遺産

大理石産地 面影残す 黒部・下立にテーブルとイス

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 黒部市のくろべ牧場まきばの風を抜けて林道を東に進むと、黒部川扇状地はもちろん、県内の平野部や能登半島までも見渡すことができる高台(黒部市宇奈月町下立(おりたて))に「大理石のテーブルとイス」がある。黄灰色から黄褐色の細かいしま模様が特徴の下立の大理石(トラバーチン)だ。

 明治末期から昭和初期に「オニックス・マーブル」の名で採掘された。一九三六(昭和十一)年に完成した国会議事堂の内装には四百四十二トンもの大理石が使われている。両院玄関の広間や第一議員階段、中央広間の板垣退助などの銅像の土台に使われていることが分かる。

 現在、商業用の採掘はされていないが、北陸新幹線黒部宇奈月温泉駅の待合室の内装に黒部を代表する石材として使われた。

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 トラバーチンは一億年ほど前、海の堆積岩が変成し、温泉水に含まれた炭酸カルシウムがしま模様を作りながら沈殿してできた。火山、温泉大国の日本でもトラバーチンが産出する場所は数カ所しかない。

 「大理石のテーブルとイス」は貴重な下立の大理石の象徴的存在。現在は立山黒部ジオパーク協会と下立財産区が協力して保護、保全をしている。 (松本芳孝)

 

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