トップ > 富山 > とやま遺産 > 記事

ここから本文

とやま遺産

散居村の生活伝える 砺波の旧中嶋家住宅

肝いり宅だった旧中嶋家住宅=砺波市花園町で

写真

 暮らし向きで大小の違いはあっても、昔の農家はこんな家で暮らしていた。砺波チューリップ公園の一角にある旧中嶋家住宅。江戸時代中期のかやぶきの肝いり(村長)宅で、砺波市高波地区にあったのを一九七六年に移築、屋敷林を植え、散居村の住宅を復元した。市の文化財指定を受ける貴重な建物だ。

 いろりがある「おい」のほか、茶の間、座敷、奥座敷、寝間(ねま)(寝室)などがある。土に塩をまぜて、きねでついた土間の「ねわ」がうまやとともに屋内にある。玄関は二つ。家人用と別に僧侶ら客人用がある。

 「いろりは煙たいものです」。こう教えてくれたのは住宅を維持管理するボランティアグループ「えんなか会」会長の但田(ただ)富美男さん(69)=同市庄川町金屋。木が生乾きなのでも、煙る種類の木でもない。天井裏に煙がすっと抜けるが目にしみる。

写真

 「基本構造は五箇山の合掌造り住宅と同じ」で、月一、二回いろりを使い、住宅を維持している。「火をたかないとかび臭くなる。住宅は生きもので生活とともにある」と言う。

 おもしろいのは屋外にあるトイレ。小便器は木製のあさがおだ。四十五年前まで実際に使っていたと説明看板にあり、生活感たっぷりだ。(山森保)

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索