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とやま遺産

平和考える資料 復元 南砺・旧大鋸屋小の奉安所

復元された奉安所。松本久介さんは「そばにある戦没者の忠魂碑とセットで守っていきたい」と話す=南砺市大鋸屋で

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 まじまじと見つめると、タイムスリップしたかのような気持ちになる。昭和天皇、香淳皇后の御真影、白木の台には黒漆の盆と書箱があり、教育勅語(ちょくご)を納めてある。見上げると、金色の菊の御紋が輝いている。

 南砺市の旧大鋸屋(おがや)小学校体育館には、終戦まで全国の小学校にあった奉安所が残っている。体育館は一九二九年築で、木材と鋼材を組んだ構造が貴重として二〇一五年に国の登録有形文化財になった。

 奉安所は長く忘れ去られていたが、体育館の屋根瓦のふき替えに合わせ、大鋸屋地域づくり協議会が六月に復元した。しっくいや黒色の鉄扉を塗り直し、中は空っぽだったため、御真影や菊の御紋は宮内庁から画像データの提供を受けて復元。教育勅語は城端小学校に残っていたものを和紙に印刷した。

 奉安所は希望者に公開している。宮内庁との交渉など復元に奔走した同協議会長の松本久介さん(70)は「教育勅語は皇軍教育に使われた歴史がある。どう受け止めるかはその人次第。ただ、歴史をありのままに伝えたかった。そばにある戦没者の忠魂碑とセットで見学してもらい、平和について考えてほしい」と話している。(山森保)

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