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立山を指さす佐伯有頼像 開山伝説 語り継がれ

立山を指さす佐伯有頼像=富山市の呉羽山展望台で

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 四月中旬の晴れた日、富山市の呉羽山展望台には青空に映える立山連峰を見ようと多くの人が集まっていた。そんな人たちを見守るように立っているのが、立山開山伝説で知られる佐伯有頼像。右手は立山を指さし、左手には白鷹が止まっている。

 立山開山伝説は次のようなお話。逃げた白鷹を追って山に入った有頼は、熊に出合う。矢で熊を射り、洞窟にたどり着くと、そこには胸に矢の刺さった阿弥陀如来が。阿弥陀如来は有頼に人々が立山へお参りできるよう説き、有頼はその通り立山を開山した。

 呉羽山に立つりりしい少年の像は立山開山千三百年を記念して二〇〇一年に建てられた。立山開発のあり方を考える団体「霊峰立山と黒部の景勝を守る会」は、有頼像の清掃活動をしている。立山町岩峅寺出身で、子どものころからよく立山へ登ったという黒田政昭会長(69)は「有頼のような少年だったので思い入れが強い」とほほ笑む。

 有頼は伝説上の人物といわれている。しかし、立山開山を成し遂げた少年の行動力は「若者は立山登山をして一人前になる」という教えとともに今も県民に受け継がれている。 (柘原由紀)

 

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