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とやま遺産

絶景 時空を超え魅了 高岡・雨晴海岸

(上)大伴家持も眺めたであろう富山湾の荒波と女岩、雪を冠した立山連峰(下)女岩付近に立ち上る幻想的な気嵐=いずれも高岡市の雨晴海岸で

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 富山を代表する風光明媚(めいび)な景勝地。世界で最も美しい湾クラブに加盟する富山湾越しにそびえる立山連峰は観光パンフレットに必ず掲載される絶景写真だ。太田雨晴観光協会の古市猛広会長(69)は「立山が美しく見えるのは月に五回ぐらい。地域の宝」と胸を張る。

 時空を超え、歴史ロマンが交錯するスポットでもある。奈良時代に越中国守として赴任した万葉歌人・大伴家持は渋谿(しぶたに)(雨晴海岸)で幾つもの歌を詠んだ。「馬並(な)めていざうち行かな渋谿の清き磯廻(み)に寄する波見に」

 鎌倉時代、弁慶が持ち上げた「義経岩」で源義経が雨が晴れるのを待ったという伝説が「雨晴」の地名の由来。江戸時代の俳人松尾芭蕉は「わせの香や分入右は有磯海」と詠んだ。海岸の女岩と義経岩は、おくのほそ道の風景地「有磯海」として名勝になっている。

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 冬の風物詩「気嵐(けあらし)」は人気。冬の朝、海面から湯気のように立ち上る霧が朝日に染まる。同協会の本永雅徳さん(68)は「元旦の気嵐は格別」、金田秋雄さん(68)は「里山と海が近い自然が素晴らしい」と話す。

 古(いにしえ)から不変の絶景は、いつの時代の人の心も魅了する。 (武田寛史)

 

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