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とやま遺産

再浮上へ続く正念場 富山空港

神通川の河川敷に設置されている富山空港=富山市婦中町上轡田で

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 ジェット音がとどろき、銀翼が滑走路を駆ける。神通川の対岸から望めば、川岸を滑っているよう。機体はあっという間に雲間へ消え、釣り人や水辺の鳥は再び、静かな日常に戻った。

 富山の空の玄関口は、国内唯一の河川敷空港。立山連峰が背後にそびえる景観や、富山弁のきときと(新鮮な)を用いる愛称も魅力だ。近くの高速道路には「航空機通過 わき見注意」の看板が掲げられ、ドライバーをぎょっとさせる。

 一九六三年に開港した。定期路線の充実度は地方管理空港ではトップ級。中でも、乗り継ぎで海外の主要都市につながる羽田便を、県は「世界と富山をつなぐ基幹路線」と位置付ける。

 北陸新幹線の開業前、羽田便は存続が危ぶまれていた。それまで、新幹線で東京と二時間程度で結ばれた地方では、ことごとく廃止されていた。予想通り、新幹線が通ると、減便や機体の小型化の波が来た。かつて年百万人近かった乗降客は四十万人を割り込んだ。

 だが、近年は下げ止まりの傾向が見られる。市街地からのアクセスの良さを武器に、官民挙げてのPRで利用を押し上げている。新幹線開業から三年半。正念場が続く。 (山本真士)

 

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