トップ > 富山 > 深掘りTOYAMA(BBT連動企画) > 記事

ここから本文

深掘りTOYAMA(BBT連動企画)

気候変動 どう向き合う 国立環境研究所・江守氏に聞く

「今秋超える台風も」 「C●減らす行動を」

脱炭素社会に向けて、社会やシステムを変える働き掛けになることを−と呼び掛ける江守正多氏=茨城県つくば市の国立環境研究所で

写真

 猛烈な台風が相次いで日本を襲い、深刻な災害を引き起こしている。地球温暖化をはじめとする気候変動の影響が懸念される。今われわれはどう考え、何をすべきなのか。北陸中日新聞と富山テレビ放送は、温暖化の現状や影響、将来予測を研究している国立環境研究所(茨城県つくば市)・地球環境研究センターの江守正多副研究センター長にインタビューし、今後を展望した。(聞き手・中島健二編集委員)

 −この秋の台風による大雨は温暖化によるものといえるのか?

 「温暖化で気温が上がって水蒸気が増え、たくさんの雨が降ったのは事実。台風は水蒸気の供給で(水蒸気が水滴になる時に出る熱によって)発達していくので、日本近海の水温が上がれば上がるほど、より発達しながら接近し勢力が衰えずに上陸する。その確率は上がり続けると思う」

 −温暖化で将来起こると思っていた異常気象が今、起きてしまっている?

 「異常気象は昔もあったし今もあるが、傾向として起こりやすくなっている。だから、将来を先取りしたような異常気象が頻繁に起こるようになり、将来には今回よりさらに激しい気象が起きる可能性が出てくると考えた方がいい」

 −世界中から、日本の化石燃料に頼る割合が高いことが指摘されている。

 「福島第一原発事故で原発がほとんど止まり、火力発電が増えざるを得なかった部分はあるが、その後遺症から立ち直れていない。再生可能エネルギーを増やす政策に転換すればよかったが、依然として石炭火力の新設計画があることが世界から批判されている。非常に時代に逆行している」

 −意識改革が必要か?

 「日本は防災もしっかりしていて、まだ何とかなるだろうという部分があるかもしれない。欧州に比べ市民社会が何かを決めていく姿勢が弱いかもしれない。今年の異常気象を機に、世界は二酸化炭素(C●)排出ゼロに向かってすごく急いでいることを知り、日本はこのままでいいのかということを考える機会を増やすべきだ」

 −何をしたらいいのか。

 「C●を出さない生活をするよう自分が変わると同時に、何かしら社会、システムを変える働き掛けになることをするのが大事。なるべくC●を出さないようにしている企業から製品を買うとか。政治に働き掛けるために先の参院選で私がやったのは、駅で選挙運動している候補者の所に行って『あなたの気候変動政策を教えてください』と聞いた。これをみんなが、もしやったら候補者は意識せざるを得ないと思う」

  ◇     ◇     ◇

 この記事は二十日夕に放送した富山テレビ放送「中島流!深掘りTOYAMA」との連動企画です。中島流の次回は二十七日のライブBBT午後六時台に放送します。(放送日は変更になることもあります)

※見出し、文中の●は英文字Oの右下に小さい2

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索