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深掘りTOYAMA(BBT連動企画)

R(林業)& B(ブルース) 高岡のW.C.カラスさん

植えて歌って 自由が信条

 遅咲きのデビューながらブルースの専門誌で絶賛された注目のシンガー。W.C.カラスさん(55)は富山県高岡市を生活拠点に、東京はじめ全国でのライブ活動を精力的にこなす独自のスタイルを貫く。林業もなりわいにし「きこりのブルースマン」としても知られる音楽人生の流儀は、決めつけず、とらわれず、その時の自分を目いっぱいさらけ出す。そんな異色シンガーの思いに迫ってみると…。(中島健二)

(上)同級生たちが企画したお寺での弾き語りライブ。境内では飲食ブースも並んで盛り上げた(下)弾き語りライブで熱唱するW.C.カラスさん=いずれも富山県小矢部市の乗光寺で

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 夕暮れのお寺に激しいギターの音が響いた。今月二日、同県小矢部市八和町の乗光寺で開かれたカラスさんの弾き語りライブ。小矢部は自身の故郷。活躍を知った同級生たちが昨年に続いて企画したイベントだ。乗光寺住職の佐々木明さん(54)もその一人。「昔から独特の感性を持っていた。一緒に遊んだ仲、応援してやりたい」

 中学、高校でロックやブルースを歌い、勤めを転々としながらライブハウスで歌ってきた。四十八歳の時、録音したテープを東京の有名ライブハウスへ送ったら店主が音にほれ込み、ブルースで有名なレーベルに売り込んだ。専門誌が取り上げ一躍、名が知れた。

 既にW.C.カラスとして三枚のアルバムを出し、全国各地で開くライブは大人気だ。今春には自身がボーカルを務めるバンド「WILD(ワイルド) CHILLUN(チルン)」でロック色たっぷりのアルバムも出した。「なぜロック?」と問うと「これまでたまたまブルースに傾倒していただけ」で、これも自然な流れだという。

 それでも十数年前に始めた林業は続けている。ハローワークで森林組合の季節雇用を偶然見つけ今は造林や植林を請負で手掛ける。「自分に合っている。自分のペース、裁量で決められる。単純に楽しい」とカラスさん。中学の時からパニック障害を患い、発作が怖くて遠くへ行けなかったが「林業を始めてから発作がなくなっていった」。前は考えられなかった飛行機が楽しく、今や「家にいるよりツアーがいい」ほどだ。

 「家のローンもあるし、手のかかる子もいるから」と高岡に住み続けるが音楽活動に支障なし。「バンドの他のメンバーは東京だけど北陸新幹線もある。情報はネットで入る」と気にもかけない。

 将来に向けてもすこぶる自由だ。「目指す方向はない。方向を決めると将来、牢獄(ろうごく)に入ることになる。その時その時で思ったことを放出していくのが一番正しい」。その信念で、世界を目指す。

 ◇    ◇    ◇ 

 「きこりのブルースマン」は五日夕に放送した富山テレビ放送「中島流!深掘りTOYAMA」との連動企画です。次回の中島流!は十二日のライブBBT午後六時台でスマート農業の話題を取り上げます。(放送日・内容は変更になることもあります)

 

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