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深掘りTOYAMA(BBT連動企画)

こだわりの味 田園の飲食街 富山・古沢に客続々

こだわりの食の店が集積、人気のスポットになっている富山市古沢地区。左がメツゲライ・イケダ=3日、富山市で

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素材、味わい 個性店ぞろい

 市街地から外れた田園地帯の富山市古沢地区。その中の荒れた空き地に五年前、素材にこだわる精肉店が移転して店を開いたのを機にベーカリーやコーヒー、和菓子の専門店が続々開店、不思議な飲食エリアとなっている。いずれもおしゃれな店構えに徹底した味を究め、週末はにぎわう。そんな新しい「飲食街」の魅力の秘密とは…。

 「もともとこの地域に住んでいた。店も近くの別の場所にあったが、手狭になった。ここは昔は農協があって、それがなくなった空き地に新しい店を出した」。最初に店を開いた「METZGEREI IKEDA(メツゲライ・イケダ)」の村田勝己さんはそう話す。自社農場で育てた牛や豚を本場ドイツの伝統製法で仕込んだソーセージやハムが評判の精肉店は、飲食空間も設けて人気だ。

 その隣のベーカリーも富山県産材を使う人気の店。メツゲライ開店の一年後に同県射水市から移転してきた。以前から両店のハムやパンを買い求める同じ顧客が多く、いつの間にか気心の知れる仲となったこともあり、新店を出す際にこの地に決めたという。

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 そんな二店と道路を挟んだ向かいに店を出したのが「ハゼル珈琲(こーひー)」。生産量が限られた農園のコーヒーを味わえるスペシャリティーコーヒー専門店の店主、窪田豊久さんは、両店のこだわりにほれ込んだファンの一人。「自分がやろうと思ったコーヒーは高品質で単価も高め。両店のお客さまの層がマッチする」と後を追うように出店した。

 もともと村田さんやベーカリーの店主と知り合いだった富山県高岡市が創業の地である老舗和菓子店「引網香月堂」の引網康博代表も、富山市への出店を考えるうちに、二人の考えにひかれて決断、二〇一七年に店を出して本店とした。

 そんな四店は普段から家族ぐるみの付き合い。それぞれの素材を組み合わせたコラボ商品もあるほか、昨年夏には合同イベントも開いた。地域の周囲に店の場所を案内する看板などはないが、県内外から人が訪れ、店舗を回って買い求める人も多い。

 「人口、特に若い人が都市部に集積するが、郊外にも若い世代が根付かないと過疎化が進む」と村田さん。古沢地区のスタイルは新しい街づくりとも言える。近く、もう一店、食の店が開業予定で注目度はさらに高まりそう。

    ◇

 「こだわり食の店集積」は、三日夕に放送した富山テレビ放送「中島流!深掘りTOYAMA」との連動企画です。次回の「中島流!」は十日の「ライブBBT」午後六時台に放送します。(放送日は変更になることもあります)

 

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