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震災復興支援の桜咲け 朝日町に福島・富岡の苗木植樹

 東日本大震災の被災地、福島県富岡町夜の森地区の桜並木の直系子孫となるソメイヨシノの苗木一本が十五日、朝日町役場敷地内の芝生公園に植樹された。震災、原発被害を風化させないよう、富岡町などが全国の生協の協力で取り組む「夜の森さくらプロジェクト」の一環。県内での植樹は県生協本部(富山市金屋)に次いで二カ所目。(松本芳孝)

ソメイヨシノの苗木に土を掛ける小泉謙二代表理事(中央)と山崎富士夫副町長(左から2人目)ら=朝日町役場芝生公園で

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 富岡町は東京電力福島第二原発の所在地。二〇一七年四月一日に一部地域を除き、避難解除がなされたが、登録人口一万二千八百二十九人(今月一日現在)に対し、現住町民数は千百十九人(同)にすぎない。

 夜の森地区の桜並木は一九〇〇(明治三十三)年に整備された。延長二・二キロの道の両岸に約千五百本のソメイヨシノが植えられ、町民の誇りだが、大半の一・九キロ区間が今も帰還困難区域にある。今春、震災後初めてバスツアーが実施され、帰還困難区域で咲き誇る満開の花を住民が車窓からめでたという。

 プロジェクトは震災後、避難先で暮らす町民の心のよりどころとして、また、全国各地の復興支援のシンボルにしようと、二〇一四年六月、富岡町と福島県農林種苗農協が協定を結んでスタート。現地のコープふくしまが全国の生協と協力し、一六年六月の大分県での植樹を皮切りに各地で植樹を続けてきた。

 朝日町での植樹は県生協連合会が主催。連合会の「福島の子ども保養プロジェクト」で同町が十一回、受け入れ地になっていることから植樹地に選ばれた。

 植樹式では連合会の小泉謙二代表理事・会長理事、山崎富士夫副町長、福島県の関係者らが高さ八十センチほどの苗に土をかけ、今なお復興途上の富岡町を支援し、美しい花を咲かせることを誓った。小泉代表理事は「夜の森の桜が朝日町が誇る舟川の桜に負けないぐらい、大きく育つことを期待している」と話した。

 苗木は三年後にも花を咲かせる。 

 

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