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高岡金工 明治の超絶技巧 東京国立博物館所蔵品 市美術館 きょうから展示

目玉展示の「頼光大江山入図大花瓶」=高岡市美術館で

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 東京国立博物館が所蔵する明治時代の金工の名品三十二点などを紹介する高岡市美術館の企画展「明治金工の威風−高岡の名品、同時代の名工」が二十日から始まる。開会式が十九日、市美術館であった。会期は十月二十日まで。(武田寛史)

 東京国立博物館の収蔵品貸与促進事業の一環。文化財活用センター(東京都)の協力で二十一〜五十点の所蔵品を一挙に貸し出す本年度の大規模貸与事業。逸品百二点が勢ぞろいし、名工の超絶技巧の世界を堪能できる。市美術館開館二十五周年と市制施行百三十周年の記念事業。

 目玉は一八七三(明治六)年のウィーン万国博覧会に出展され、博物館で常設されている高岡の名工・横山弥左衛門(一八四五〜一九〇三年)の「頼光大江山入図(らいこうおおえやまいりず)大花瓶」。重要文化財に指定されている鈴木長吉(一八四八〜一九一九年、埼玉県出身)の「鷲(わし)置物」と下絵(東京芸術大所蔵)も見どころの一つ。鷲の羽根一枚一枚を表現した精緻さが特徴。

展示の中で唯一、写真撮影ができる「岩上双虎置物」=高岡市美術館で

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 鈴木の作品で一九〇〇年のパリ万国博覧会に出展された「岩上双虎(がんじょうそうこ)置物」は展示の中で唯一、写真撮影が可能。パーツを組み合わせて胴や足、爪、口などを動かすことができる「自在龍(じざいりゅう)置物」や犬の愛らしさを表した「狆(ちん)置物」なども面白い。市美術館の竹内唯学芸員(30)は「実物を前にして、高岡金工の名品の技巧に驚いてください」と来場を呼び掛けている。

 開会式では旭充・文化財活用センター長らがテープカット。市美術館の村上隆館長(66)は「見れば見るほど素晴らしい。明治の技術と造形を見て、高岡の金工の本質を見極め、次の高岡銅器につながれば」と話している。 

 

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