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願海寺城 逆L字状の堀跡 富山 本丸の位置解明へ前進

願海寺城の本丸があった手掛かりとなる発見された堀=富山市願海寺で

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 戦国時代に築かれ、一五八一年に落城した願海寺城跡(富山市願海寺)で、全長二十九メートル、幅九メートルの堀の跡が見つかった。本丸を囲む堀と考えられ、これまで不明だった城の位置や範囲を突き止めるための貴重な手掛かりとなる。(柘原由紀)

 願海寺城は十六世紀に上杉謙信方の武将・寺崎民部左衛門が築いた平地の城。寺崎は上杉の死後、織田側についたが、上杉側に寝返ったため、最後は織田方に攻められて落城した。

 発掘調査は工場の増築工事に伴い、市埋蔵文化財センターが約八十四平方メートルを対象に五月十三日から今月七日まで実施。加茂社稲荷神社の北東に逆L字状の堀が見つかった。東西十七メートル、南北十二メートルで、深さは二メートル以上ある。さらに、土塁が崩落したとみられる斜めに堆積した土砂や焼けた石も発見され、落城の際に火を放たれて攻め込まれたことを示す資料となる。

 神社周辺には「ホリノウチ」という呼称が残り、地元では神社がかつて本丸であったと伝わっていたが正確な位置は不明だった。見つかった堀は本丸に伴うものとしては十分な大きさで、今回の調査は神社が本丸であったという地元の伝承を裏付ける発見となった。

 県内の古城に詳しいとやま歴史的環境づくり研究会の高岡徹代表(68)=富山市=は「周辺ではこれまで部分的には堀や溝が見つかっていたが絞り込みが難しかった。今までの堀とは違い、大きくてしっかりとした造りで、城の中心部の解明のために一歩前進だ」と話した。

 

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